button The Dirty Dozen Brass Band
and The Benevento/Russo Duo
@ Shibuya Club Quattro (1st Mar. '05)

「伝説と出会った夜」

- Part 2 -
 セットチェンジが終わり、ドラム、チューバ、ギターの3人が出てくると歓声があがり、そこにバリトンサックス、テナーサックス、トロンボーン、トランペットと楽器が1つ増えるに連れて歓声が重なり大きくなっていく。さあセカン・ドライン・ビートでのダンスパーティの始まりだ。と、意気込んだのもつかの間で、リズムや音がファンキーになっていく。

The Dirty Dozen Brass Band
 「あれ?」

 最新アルバム『Funeral for a Friend』のイメージを強くもっていただけに意外な印象。まあ両面を持つバンドだから何も意外なことはないんだが、少し複雑。

 会場はというと、踊り狂う人々が続出。それをみながら演奏する彼らはかなり自由に演奏している。自分が音を出していない時にバックステージに戻って、口をモゴモゴさせながら再び現われたり、メンバー同士が耳元で話をしたり。しかし音がバラつくことは全くなく、むしろそうやってテンションをアゲていっているようにも見える。

The Dirty Dozen Brass Band
The Dirty Dozen Brass Band  中盤、トロンボーンのサミー・ウィリアムスがフロアにいた黒人の男性をステージに上げると、その男性はもうメンバーの一人かのように歌い出す(しかも上手い!)。もちろんリハーサルなんてものは全くないんだが、DDBBのメンバーと息がピッタリなのだ。そしてテンションがマックスになると他のオーディエンスを沸かす。

 これには驚いた。例えば日本人の僕らがステージに上がってここまで自然と溶け込めるだろうか。ステージで踊ることくらいが関の山だ。それを証明するかのように、続いてステージに上がった日本人のオーディエンス達は踊っていただけだった。

 僕らにはない「感覚」。いくら黒人同士といえども人種は違うのにだ。きっと彼らにしか分からないであろう「感覚」。曲が終わる頃にはメンバーとハグを交わして「お前凄いな!」とお互いをリスペクトしている姿。そこにはキャリア四半世紀のミュージシャンとしての驕りなど一切なかった。あるのは単純に同じ時間を共有したという事実のみだった。

The Dirty Dozen Brass Band
The Dirty Dozen Brass Band  次々とファンク・ナンバーが披露されているところに、葬式の帰り道(セカンド・ライン)のナンバーが流れてくる。『Funeral for a Friend』収録の"I'LL FLY AWAY"だ。待ってました!コレだよコレ。日本のBlack Bottom Brass Bandに衝撃を与えて、再び世界にニューオーリンズを知らしめたのはやっぱりセカンド・ラインなんだよ。ドラムロールとトロンボーンの「ブゥワーン」という音で始まるこの曲。この曲だと分かった瞬間に鳥肌が立った。次の瞬間は大声で歌っている。悲しみで満ちた葬式の参列の帰り道を楽しくする程の音楽だ。だれが聴いても笑顔になる。

 アンコールではファンカデリックのナンバーを披露し、再びオーディエンスをステージに上げてのダンスパーティ。個人的には"アイコ・アイコ"なんかが聴きたかったが、楽しみは次回以降に取っておこう。

 化石と化したニューオーリンズ・ジャズを蘇らせ、世界を振り向かせたThe Dity Dozen Brass Bandは今でも尚、その先の高みへと行こうとしている。

The Dirty Dozen Brass Band
report by taisuke and photo by mari

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buttonmag files : The Dirty Dozen Brass Band

button伝説と出会った夜 (05/03/01 @ Shibuya Club Quattro) : review by taisuke, photo by mari
buttonphoto report (05/03/01 @ Shibuya Club Quattro) : photo by mari
buttonDisc Review 笑顔を作り出す素 : review by taisuke
buttonIt's Party Time! (05/02/28 @ Shibuya Club Quattro) : review by shawn, photo by maki
buttonいち参列者のコメント (05/02/28 @ Shibuya Club Quattro) : review by taiki, photo by maki
buttonphoto report (05/02/28 @ Shibuya Club Quattro) : photo by maki
buttonphoto report (05/02/24 @ Kyoto Takutaku) : photo by ikesan


The official site

The Dirty Dozen Brass Band

http://www.dirtydozenbrass.com/

The latest album :

DDBB

『Funeral for a Friend』
(国内版 / US import / UK import)

previous works :

The Dirty Dozen Brass Band

"Live in New Orleans"
(US importはみつかりません... / 国内盤)

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button2005


buttonDisc Review : 笑顔を作り出す素 : The Dirty Dozen Brass Band
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