Theatre Brook @ Shinjuku Loft (19th Feb '05)
新宿ロフトに太陽を連れこめ
なんというか、爽快。ド頭からPHISHのカバーで"First Tube"をカマされるとは思わなかった。さらに畳みかけるように"ノックしつづける男""悲しみは河の中に"…じらす間もなく本番、この潔さったらない。頭から派手に揺れるオーディエンスをさらに煽る佐藤タイジ。「ロクなことのないこの世界の…、ヤキがまわったような人類の…、ここにいる、300人の俺たちは…、何かに向かって、何かに向かって…!」 やってまえ、と会場の声がひとつになる瞬間。その声を支えるメンバー達、一歩退いたカッコよさを見せつける中條卓。
シアターブルックは、地下2階の新宿ロフトに太陽を連れこみ、大地を創る。
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タイトルは"大統領"。「大統領やめてくれないか」というなんとも率直な歌詞。演奏直後のMCは「これ、録音してる人いたらホワイトハウス送っていいから。たぶんね、そんなシアターブルックごときにFBI来ないと思うんだよね。冗談だなってわかると思う。でも、もしいたら、かなりナイスなFBIだよねー」仮にあたしがFBIならこっちサイドに寝返るなぁ。
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現在はレコーディング中という彼らだが、タイジ曰く「アメーィジングなことになってんだよね」だそうだ。「これ、真面目にロックンロールというものをかこうと思ったわけよ、それがさあ、沼澤(Dr.)さんが違うの叩くわけ。みんな…中條さんとかさあ、納得してんだけどオレだけわかんないのよ。これがね、俺が思ってたヤツ。で、こっちが…ほら、ね、違うのわかる?」というわけで、初めにタイジが思い描いた70年系ロックスタイルのリズムと、実際に採用された50年系のロックパターンを沼澤が叩く。しかし、このもったりしたオールドスタイルなリズムがこの曲にはよく似合う。
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そして、タイジのギターに波の要素が混じる。ラテンなパーカッションと絡み合って、今度は海がロフトにやってきた。催眠術の類のようだ、この半覚醒状態で聴く"ありったけの愛"の心地よさ。まだ2月の新宿に真夏の午後が訪れ、口の中には、日光で温められたほのかにぬるいワインの味がする。音と声だけで、目の前にいろんなものが出現して、遠くへつれていってくれるんだ。
再びPHISHから"FREE"を演奏して終了。だけど、ビアライトが灯り、ロフトがいつものライヴハウスに戻っても…催眠術にかかった客席からは、いつまでもアンコールを呼ぶ拍手が止まなかった。 次のライヴでは、どんな景色を見せてくれるんだろう。
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今回のライヴを皮切りに3連発ライヴを行うシアターブルックだが、この日のテーマは「セッション」。たまたま客席にて酒を呑んでいた某有名ミュージシャンがステージに上がり、まるでホームパーティのような大セッション大会となる。このミュージシャンMによるBなる楽器の演奏が本当に凄かった。ああ、諸事情により実名出せないのが悔しい。叩き、擦り、撫で、振り、…その楽器さばきに驚いたのは客席だけではない。
「なんかもうね、聴いてるとさあ、ギター弾きたくなくなる。気持ちよくないですか? 気持ちよくないですか? …こういうの、いいよね、家ならなおさらいいよね。鎌倉とかさ。こう…、…で、一人ひとつ、このくらいの大きいソファがあって。…ビーチ、とかさ…」
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report by yuka and photo by naoaki
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