Rachael Yamagata @ Shibuya Club Quattro (31st Jan '05)
レイチェルの恋の話
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絶えず恋をしては失恋を繰り返しながらも、恋愛の中に何かを探し続ける。失意のどん底を彷徨いながら、そこに一筋の希望を見つけ出そうとして、また暗闇に迷い込む。恋愛を歌のメインテーマにしているレイチェルは、そんな自身の恋愛(特に失恋や片思い)を赤裸々に表現する。特徴のあるハスキー・ヴォイスは、時に消えてしまいそうなくらいか細く、時に溢れ出すエネルギーや怒りを発散させるように力強く、その時々の感情をリアルに歌で語りかけてくる。強烈なインパクトを与えるハスキー・ヴォイスと、曲中の感情の温度までがダイレクトに伝わってくる独特の歌の世界。レイチェル・ヤマガタは、今、もっと注目されるべきシンガー・ソングライターの一人だ。
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重く暗いトーンのピアノに乗せて「どうしてこんな仕打ちができるの?」と恋人の裏切りに対する怒りで始まるこの曲は、サビにくると「それでもあなたに恋をしてる」と淡い気持ちをパッと光が射したような明るいトーンに急変する。こういった予想もつかない曲の展開がレイチェルならではであり、彼女の歌の世界に聴く人をグッと引き込むところだ。"Under My Skin"でも、突き放すような冷たさに満ちているのに、ジワリと伝わってくる温かく優しいメロディがふと入り込んできて、救いを感じられてホロリとくる展開が見事だ。 |
ステージに登場したレイチェルは、そこにいる誰よりもリラックスしているように見えた。無造作に下ろされた黒髪のロングヘアに、白くて光沢のあるゆるいスリップを着て、屈託のない笑顔を観客に振りまきながらステージに姿を現した。ピアノの前に座った彼女は、鍵盤に指が触れたとたん凛とした表情になり、一曲目、ダイナミックなピアノのイントロが印象的な"Letter Read"で、グッと観客を引き込んだ。
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今回のライヴは、レイチェルのピアノに加え、チェロ、バイオリン、ツイン・ギター、ベース、ドラムといったバンド編成。これだけ厚いバンドの演奏の中でも、レイチェルのヴォーカルはかき消されることはなかった。彼女のハスキー・ヴォイスとピアノの旋律が中心は常に中心にあり、バンドの演奏は彼女の歌の世界と感情の起伏をよりリアルなものに盛り上げていた。特に" Meet Me By The Water "でのピアノとストリングスの重なり合いは壮大で、ストリングとレイチェルの声は絶妙な相性で溶け合うその瞬間は鳥肌が立った。始終、レイチェルの特徴的なあの声にはやられっぱなしだった。歌っている時の彼女は、時にセクシーに、時には壊れてしまいそうなくらいか細く、時にはすべての不安を吹き飛ばし、怒りをぶつけるように激しく歌い上げていた。それは、CDで聴く以上に迫力があり、圧倒する歌声だった。 |
一度演奏を終えると、レイチェルは満面の笑みを観客に向け、バンドのメンバーをからかって観客を笑わせたりして、友達に話すように楽しそうにおしゃべりをしていた。そんな時のレイチェルは、本当に可愛らしいのと同時に、かなりのしきり屋でもあった。タンバリンをリズミカルに叩きながら"Worn Me Down"で、観客の大合唱を纏め上げてしっかりと歌わせていた。その観客の歌声を聞きながら、ものすごく嬉しそうな表情をしていた彼女の姿は、とても印象的だった。

report by ali and photos by mari
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私は、まるでレイチェルの部屋で彼女の恋愛話を聞いているような気分だった。「また彼、いなくなっちゃった・・・」、「今度はこんな人と出会って、今すごく彼のことが好きで恋人になりたいの」、そんな風にレイチェルが話しているように感じた。曲の合間に見せる、彼女の飾らない性格がその場を十分にリラックスした雰囲気にさせていたからかもしれない。 |
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