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@ Shibuya Deseo (22nd Jan. '05)

2つの新春ライヴ


milkteath
 話は、このライヴの22日前にさかのぼる。1月1日、つい数時間前のカウントダウンの余韻が覚め遣らぬ渋谷の街を歩いてDESEOというライヴハウスへ向かった。ミルクティースとザ・キャプテンズを観るためである。どちらのバンドも大晦日から数か所のライヴハウスを掛け持ちしていた。カウントダウンのお祭り気分の中で観た両バンドは、年明け一発目のお祭りにふさわしい勢いのあるライヴを見せてくれた。それから1月22日までの間に、DESEOはリニューアル工事を行い、ミルクティースもキャプテンズも東京以外のところも回って来て、ここに戻ってきたような感じだ。

milkteath  この日は「SHIBUYA DESEO presents“pop(s)tone 〜リニューアル記念スペシャル〜”」と題して行われたライヴイベントに4バンド出演して、まず登場したのがミルクティースである。ロビーを抜けてフロアの扉を開けると、すでに人が一杯だった。吉本のお笑いコンビによる司会に紹介されてライヴが始まった。

 元旦のライヴのときはロックンロールに振り切れた攻撃的なステージを見せてくれたのだけど、今回はポップの比重が多めのステージだった。"四次元の恋人"で始まり、例によってラジオ番組のようなSEを駆使して、エンターテイメント精神あふれるライヴをおこなう。ポップなバラード"君のままで"は耳に残るメロディーなんだけど、しっとりとしているわけでなく、あくまでもミルクティース的な躁状態の中にいる感じだ。アサコ・ジャパンがパンチのあるヴォーカルを聴かせてくれる"ほんの冗談よ"やザ・スパイダースのカヴァー"メラメラ(バッタ・ジャイブ)" も良いアクセントになっている。

 疾走感あるビートとキャッチーなメロディーが組み合わさった"真っ赤なジェリービーン"や"台風ベイビー"なんかが自分の好きなミルクティースなんだけども、この日、一番印象的だったのは"渚No.17"で、ギターウルフとかに近いガレージなロックンロールだった。ポップな曲が多めな中で、この曲は異彩を放っているように思えた。ただもうちょっと、骨太に音を響かせて欲しいと思ったのも正直なところ。 作りこまれたSEを体験すれば分かるようにステージは丁寧に作られているし、キャッチーなメロディを充分作れるし、分かり易いし、覚えやすいキャラクターであるんだけども、周りのものを蹴散らして進んでいくようなパワーがこのバンドにもっとあったらなぁと感じてしまった。いくらガレージな曲をやってもシャクシロッキンの繊細でジェントルな資質がにじみ出てしまうようで、もっと荒々しかったらどうなんだろうと。もちろん、それがミルクティースの良さであるのだけれど、元旦のロックンロール攻めを見ると、もっとその先を見てみたいと感じるのだった。

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the_captains  お笑いコンビとミルクティースのアサコとのトークを経て、次に登場したのがザ・キャプテンズだった。セットチェンジ中のトークのバックには、いつものように70年代歌謡曲が流れている。そして、いつものように寺内タケシの"ペルシャの市場にて"で登場する。「失神サーキット〜新世界編〜」もそろそろ終盤を迎えつつあり、お客さんの反応が良くなってきている。衣装はこのツアーからのもので、赤い詰襟だ。まずは"お前一番星"でのっけから飛ばしまくっている。次の"恋するマタドール"ではイントロのテッドのベースに合わせて、お客さんから「テッド、テッド」と歓声が上がる。あれれれ?この曲の主人公は、妖しくクネクネと踊る傷彦だったような気がしたんだけど、すっかりテッドの見せ場の曲になってしまっている。いつものように丁寧にメンバー紹介をして、"砂浜ラブレター"へ。この曲の途中にラブレターを配るというお約束がある。

 ちなみに元旦のライヴのときは「砂浜年賀状」であった。ストラトのヒザシとモズライトの傷彦の2つのタイプの違うギターの音の違いが楽しめる"黄昏流星群"、そして"恋をしようよ"では失神(しかも女の子に「やっと見つけた・・・僕の愛の女神」と言いながら)をして、"恋は赤道直下"の振り付け講座では、テッドが敏いとうとハッピー&ブルーの"星降る街角"みたいなベースラインを弾くお遊びもあったりする。ラストは"恋のゼロハン"でロックンロールナンバーを連発して駆け抜けていった。最後の挨拶はもちろん、"君といつまでも"のインスト版だ。自分の見た限り、今回のツアーからは、失神や振り付け講座など基本は変らず、細部のマイナーチェンジやお客さんの反応の変化を楽しむようなものになっている。だから、その変貌を確かめるために毎回行かなくてはいけなくなる。そして、すっかりアイドルバンドとしての顔も強くなってきた。バンドはまだまだツアーが続き、約1ヶ月後には東京で初の単独ライヴとなる。
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