The Music @ Zepp Osaka (19th Jan. '05)
魂の中に生きる「Respect」 - part1 -
最近何気なく使ってしまう「Respect」という言葉…実に簡単に口にしてしまうから恥ずかしい。英和辞典でその意味を調べてみる。「高い価値を持つと認めたものに対する尊敬」とある。そんな深い意味を持つのに、私は片っ端から適当に軽々しく使いまくっているからこれまたさらに恥ずかしいことだ。
そういえば、Aretha Franklinの名曲に"Respect"というのがあった。映画『Blues Brothers』に取り上げられているから、一般的に認知されている曲だと思う。1967年の大ヒットナンバーだ。この曲はあのR&B界の巨人、Otis Reddingのカバーである(アルバム『Live In Europe』では1曲目。ゾクゾクするのだ!必聴!)のだが、この曲を彼が自家用機の不慮の事故で亡くなった同じ年に、偶然とはいえリリースし、彼女の代表曲として定着させたということは、これまさに「Respect」の完成形。憧れの姿なのである。しかし、何度聴いても彼女の歌声はしみじみと心に染み入る…「Respect」が本当にリアルな意味をなして伝わってくるのだ。それは、実に美しい…
となると、私にとっての「Respect」となれば、Jim Morrisonということになるのだが、私はミュージシャンでは無いのであまり意味をなしてないから当然説得力も無い訳で…ここでまたもや恥ずかしいことになっているのである。絶句…
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現在のUKのミュージシャンを、この「Respect」という言葉を鍵に切り崩して行くと、Beatles、Rolling Stones、Led Zeppelin、David Bowie、Sex Pistols、U2(アイルランドのバンドではあるが、やはり…)の6組の礎が何らかのカタチで影響を与えているように思えてならない。まぁ基本的に偏屈野郎がはびこる業界であるから、「それなら!」とばかりにそれ以外のヤツらを捜しまくる好奇心旺盛の努力家も存在するのであろうが、そこは天才肌のアーティスト達、自らのアンテナが真実ならば、上記6組のあのインパクトには見事にはまってしまうはずなのだ。
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それを色鮮やかに証明してくれたのが、THE MUSIC。この日のJapan Tourのラストを飾る大阪。会場となったZepp Osakaは、開演前から冬の寒さにもかかわらず防寒対策を施した厚手の上着の中はTシャツというライブ対策ばっちりの同世代の若いオーディエンスたちが、その体温を撒き散らしている。もちろん定刻に始まる訳は無いが、4人の登場を待ちきれない人々は心の暴走を開始。ところどころで直線的な喚声がステージに向けて浴びせられる。 |
report by kami and photo by ikesan
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mag files : The Music
残像のプリンス : (05/01/19 @ Zepp Osaka) : review by sora, photo by ikesan
魂の中に生きる「Respect」 : (05/01/19 @ Zepp Osaka) : review by kami, photo by ikesan
photo report : (05/01/19 @ Zepp Osaka) : photo by ikesan
illustration report : (05/01/17 @ NAGOYA DIAMOND HALL) : illust by chika
photo report : (05/01/17 @ NAGOYA DIAMOND HALL) : photo by izumikuma
トモダチの音楽 : (05/01/13 @ ZEPP TOKYO) : review by satori, photo by saya38
photo report : (05/01/13 @ ZEPP TOKYO) : photo by saya38
それは確かに目の前にあった : (05/01/12 @ ZEPP TOKYO) : review by taeko, photo by saya38
ゼップがゴアになった日 : (05/01/11 @ ZEPP TOKYO) : review by yoshi_k, photo by hiroqui
photo report : (05/01/11 @ ZEPP TOKYO) : photo by hiroqui
photo report : (05/01/09 @ ZEPP SAPPORO) : photo by hanasan
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