Lisa Loeb @ Shibuya Club Quattro (19th Jan '05)
暖かな歌
最初から白状してしまうと、リサ・ローブをライヴで体験するのは初めてだった。会場はどんな雰囲気なのか? 曲調からすると、イスに座ってまったりと・・・、という感じなのかな?等々、想像を膨らませながら渋谷クアトロへ。中へ入ってみると、イスどころか普段ステージとの境にある柵まで取り払われて、隅から隅まで人で埋め尽くされていた。しかし、これだけ人が詰め込まれていても、ロックなライヴとはやはり空気が全然違う。BGMは薄く流され、人々が談笑する声も心なしか穏やかだ。
予定時間を10分ほど過ぎたころ、客電が落ちてアコギを持ったリサがステージに現れた。黒のタートルネックに黒いフリルのスカートといういでたち。トレードマークの眼鏡も黒のセルフレームだ。特に派手なSEもなく、エレキギターを持ったメンバーと共に登場してきた姿は「自然体」という言葉がぴったりだ。変に気負いがないから、こちらも自分の部屋で好きな音楽を聴いているときのようにリラックスして観ていられる。
ある日ある場所でふと聞いて忘れられなくなった声。それがリサ・ローブだった。さらっと流れていきそうでいて頭のどこかにずっと残っている。その時と同じ声がすっと耳に入ってくる。あまりに気持ち良くて、ライヴスペースに居ることを忘れそうになるくらいだ。彼女の歌の周りには暖かな空気が流れているように見える。晴れた日の草原や子供が遊ぶ公園、焼き立てのパンが店先に並ぶ時間。そんな背景が浮かんでは消える。たとえばそれが悲しい内容の歌だったとしても、彼女の口から出て音となった瞬間に暖色となる。人柄が歌に出るのだろうか? 普段のリサ・ローブがどんな人なのかは知らないけれど、少なくともステージにたっている彼女は気さくで、おちゃめな「いい人」に見える。フロアから飛ぶ声に答えながら進めるMCや「おせんべいと八つ橋がおいしい!」と話す姿。子供の声に反応して”どんぐりころころ” (もちろん日本語!)を即興で唄いだすところも、お客さんからもらった花束とおもちゃをそっとピアノの上に置くしぐさも。すべてが彼女の暖かさとなって表れていた。それは歌にもにじみ出ていたのだと思う。
曲が進むごとに大きくなっていった拍手は、アンコールラストの”Fools Like Me”で最大になった。惜しみない拍手、とはまさにこのことだ。観ていた人たちの気持ちがうわっとあふれ出たようだった。リサ・ローブが醸し出す心地よい空気に頭のてっぺんからつま先まで包まれた素敵な夜だった。
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report by wacchy and photo by keco
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Mag files
暖かな歌 : (05/01/19 @ Shibuya Club Quattro ) : report by wacchy, photo by keco
photo report : (05/01/17 @ Shinsaibashi Club Quattro ) : photo by yegg
photo report : (03/05/28 @ Osaka Big Cat ) : photo by ikesan
illustration : (03/05/27 @ Nagoya Bottom Line ) : illust by chika
photo report : (03/05/26 @ Shibuya AX ) : photo by mari
photo report : (02/02/09 @ Osaka Koseinenkin kaikan ) : photo by ikesan
Stay in your memories : (02/02/04 @ Shibuya Kokaido ) : review by yohei, photo by nishioka
photo report : (02/02/04 @ Shibuya Kokaido ) : photo by nishioka
ミニスカ、網タイツ、そしてブーツ : (02/02/03 @ Shibuya Kokaido ) : review by eri, photo by nishioka
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