button Husking Bee with Back Drop Bomb, Brahman
and Asparagus
@ ZEPP TOKYO (7th Jan '05)

いつのまに、か
- part 1 -
 まず最初に。なるべく冷静に書くよう努めるので、最後まで読んで頂けたらと思う。

 随分と久しぶりのini主催イベント『ini showcase』。まだ日本の音楽シーンに確固たる前例がない頃、自分達のことは自分達でやる。というDIY精神でPIZZA OF DEATHという自主レーベルを立ち上げ、成功し、90年代のPUNKブームを支えた代表的存在がHi-STANDARDであるなら、BACK DROP BOMB(以下BDB)のVo.TAKAこと白川氏が代表を努め、HUSKING BEE、REACHと共にその頃から活動を続けてきたini(アイエヌアイ)というマネージメント事務所もまた、数多くのkids達に支持され、影響を与えてきた、大きな存在であることに間違いはない。彼らなりに、紆余曲ワを重ねてきたかもしれないが、輝きは深化し継続の中で磨かれた、大きな力強さを持つ3バンドだと思う。今回は残念ながら一昨年の年末で活動休止に入ったREACHの参加はなかったけれど、彼らとは盟友(悪友?(笑))と呼んでいいASPARAGUS、そしてBRAHMANの出演も後から決まり、ZEPP TOKYOは正に鮨詰め状態。フロアは上から見ても人と人の間に隙間を見つけるのが難しい程の、人の入りようであった。

 まず登場したのはASPARAGUS。改めて紹介すると、CAPTAIN HEDGE HOG、popcatcherという彼らと同世代のシーンを語るには欠かせないバンドを経た、渡邊忍&一瀬政和に、元ナイスマーブルスの山下潤一郎で組まれた3ピースバンドである。Vo.&G.のシノブ氏に至ってはBDBのサポートギタリストとしても多くのステージで活躍していたこともあり、旧知の仲である。ASPARAGUSとしての活動は早くも3年目に突入したが、ハッキリ言って、もっともっと売れて然るべきバンドであると声を大にして言いたい! シノブ氏の作るメロディの組み立てのおもしろさや、3人で鳴らすしなやかでカラフルな音作り。ひねっているのに壮快で、スカーッと抜けた空のように爽やか。かと思うとビートの小気味いい暴れ曲がガシッと来る。ライブを観るのは久しぶりだったが、ドラムセットを観客の方ではなくメンバーに向けて横向きにセットし、より身近な位置で演奏する3人。その姿は、叩き出される音とメンバーとのリズムというか呼吸というか、そのつながりを響かせたい、という気持ち良さみたいなものが感じられ、光っていた。 バンドの持つ肌触りの良さは相変わらずで、やはり、とても成熟した、優れた演奏家たちである。

 MCでは「アコギ持ってるのは波田陽区に似てるからじゃないよ」とか(言われてみれば似てたりして(笑))相変わらずトボけたことを言っているシノブ氏であるが、オープニング"KNOCK ME OUT"の堂々たる演奏や、アコギのフレーズが耳に残る"WAITING FOR YOUR CALL"、かすれる声で叫ぶ"Far away"に、ラスト"Frustration""Just go on""Fallin' down"まで8曲。印象的なフレーズが次々飛び出すASPARAGUSならではの演奏を聴かせてくれた。「俺たちがこうしてこんな(大きい)とこでやれるのも最初で最後かもしれないしね〜」などと笑っていたが、こういう蛯ォい会場でこそ活かされる広がりある曲を、本当にたくさん持っているバンドだと実感。ほんとに、ねずみ講方式で動員増やして(自分でMCで言っていた)もっともっと大きいハコでやる機会を増やしてあげたいものである。もったいない。

 続いてはBRAHMAN。去年9月に発売されたNEWアルバムを引っさげての、長い長い旅の途中の彼ら。前日も翌日もライブという強行スケジュールの中での参加である。10月から始まったこのツアー、ライブを観るのは実は3回目になるが、この日のライブは彼ららしい緊張感の中にも、友達のイベントに参加しているという、いい感じの気の和らぎも多少感じられて、メンバー4人とも、何だかとても楽しそうに見えた。当たり前だが彼らのことだから、シノブ氏のように超笑顔でMCをしたりするわけじゃない。しかし、演奏の中に感じる、気の知れた友人にしか見せネいような、心を許したなめらかな感覚が印象として残ったのは、久々に新鮮であった。それこそ今となっては歴史的イベントとして語られる『AIR JAM』周辺(そう語られるのは嫌がるだろうが)、その時代において、この日参加のバンド達はその中心、ど真ん中にいた人達である。端から見てもしょっちゅう一緒につるんでたし、イベントや対バンも多かった。 この日の会場の雰囲気が良かったのは、若いオーディエンスに混じって、当時10代〜20代前半だった今だ音楽バカな大人達も会場に駆けつけ、騒いでいたからではないかとも思う。プチ同窓会みたいな。開けっぴろげな、あの感じ。

 選曲はNEWアルバムからの曲を中心に、ツアー頭で観た演奏より、当然のことながらスケールアップしたステージとなっていた。3ヶ月で既に40本近いライブを行ってきたとは思えない、疲れを知らないパワー。Vo.TOSHI-LOW氏の声も調子は悪くなさそうだったし、新しい曲を1つ1つ確かめながら進んでいく感じは、やはり確かにいまだかつてない程外を向いていて、迫力だった。"ANSWER FOR..."で客席に飛び込み、オーディエンスと目線を同じくして歌うTOSHI-LOW氏。ステージに戻ったその足で遠くを見つめるその先には、以前とは違う何かをつかみ始めてきているのか。10月末にふと旅の途中で観た広島でのライブのアンコール、客席の純粋で熱い声援に答えるべく、珍しく2回目のアンコールに答え、自然と上半身裸になって力強く歌った曲"ARTMAN"を思い出した。演奏を支える3人も、まだまだもっと上を目指し更なる深化を遂げそうな予感。また、今後はG.KOHKI氏にも改めて注目したい。次に彼が化ければ、もっともっとすげぇバンドになるのではないかと思う。

 3バンド目はBDB。超豪華!! まるでベスト盤的スペシャルなセットリストで登場だ。"BOUNCE IT""FLIP OUT ""CLAP"。"MASTADABESTAH"では観客と一緒になってタオルを降り回し、"FLOW""THE AIR"THAT' THE WAY WE UNITE""IN ORDER TO FIND THE NEW SENSE""You up a round"と、ファンならずとも飛び上がりたくなるような人気曲を、一気に8曲披露!! 高品質なサウンドはいつ聴いてもスタイリッシュで、飽きのこない高いビジュアルセンスと誰もを巻き込む空間使いのうまさは、正に日本を代表するバンドであると思う。音楽に対して、常にもの凄く貪欲で敏感な人達である。似た曲なんてものも存在しない。視点が豊かなのである。願わくばTHE MAD CAPSULE MARKETS等と共に、世界というより広いフィールドの中で、実力に即する高いプライドと、勝ち気な少年の心・その両方をバランス良く保ちながら、より攻めの姿勢でプレイしていってほしいと思う。ライブを観るたびに、つくづく、他に例のないバンドであると体がシビれまくるのだ。 「BDBっぽいバンド」なんて実際いないしね。簡単に作りようがないがないはずだから。だからこそ彼らは、音楽で作った未来型高速道路を速度オーバーで走り続ける。そしてそのシルエットはいつだって好奇心旺盛で、余裕しゃくしゃくで、だからこそ、やたら、カッコイイのである。彼らのライブはいつだって最高だが、今日のライブを観れた人達は、その選曲、その内容共に、幸せだったと思う。

--> Part 2

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