Better Days feat. The Marquee,The Fave Raves, The Six,The Garnets and 96粒の泪 @ 東高円寺 UFO CLUB (22nd Dec. '04)
コロバミルクバーにたむろすモダンなヤツら
友人のDJに誘われ、The marqueeが主催するモッドなイベント"Better Days"に行ってきた。場所は東高円寺UFO CLUBで、一歩入るとそこは流れる赤と黒で彩られた、サイケな空間だった。雰囲気はまるで『時計じかけのオレンジ』のコロバミルクバーのようだった。(ちなみに、内装を手がけたのはゆらゆら帝国の坂本氏であるそうだ。)
もちろん、このイベントはM◎D MAYDAYの流れを組んだもので、The Fave RavesやThe Garnets、The marqueeはチッタで見ている。そっちは写真もあるので、比較していただければ嬉しい。友人から事前にもたらされた情報によると、The Fave Ravesは初のアコースティック・セットで演奏し、The Marqueeのメンバーは忘年会に参加してから来るとの事。彼らが酒を飲んで来るとなると、おのずと、めちゃくちゃに暴れ回ってチッタのスタッフにつまみ出されたMAYDAYの画が浮かぶ…。
まずは、MAYDAYでとてつもないライブを繰り広げたThe Fave Ravesが登場。2本のギターはうまい具合に力が抜けていて、ドライだ。そんなギターのかけ合いから生みだされるアレサ・フランクリン、サム・クック、ハウリン・ウルフらの楽曲を、細かなヴィブラートを使ったヴォーカルで、ソウルフルに歌い上げる。コーラスもまるでボブ・ディランのよう。電気を使わなくても、にじみ出てくる圧倒的な存在感は健在だった。知らないでいるのは勿体ないバンドだ。
お次はThe Six。ベースとギターは共に、紅白2色使いのワンピースを着て、60'sマッシュルームカット。誇るべきはキューティクル(カツラかもしれないけど)。"007のテーマ"から"Peter Gunn"へとメドレーし、"Brand New Cadillac"のリフを盛り込んで、モッズとは表裏一体であるガレージの音を叩き付ける。ベースのコは、コーラスではニッキー・コルベット風にかわいらしく歌い、ヴォーカルではがなる。ギターにはロカビリーの匂いが感じられて面白かった。そういえば、"Baby Please Don't Go"なんて、モッズでもロカビリーでもアンセムになってるし、The Sixの立ち位置はちょうどその中間だと思えなくもない。
The Garnetsはファンキーなパブロックだった。以前見たオルガンはなく、3ピースバンドになっている。ギターはストラトではないけれどクラプトン直系の音を出す。関西からの刺客なんで、MCになれば小ネタを挟んでくるのだが、そんなサービス心溢れたベーシストを無視して演奏を始めてしまう他のメンバーも面白い。爆音がそのままツッコミとなり、グルーヴの塊を生み出していた。
水玉、水玉、VOX…さて、これは何でしょう。答えは「96粒の泪」(もちろんガレージの名曲"96 TEARS"から)と名付けられたバンドの衣装である。写真がないのが辛いところだが、「VOX」のスペルを縦にかたどった服を着て、不安定極まりないオルガンをキリキリと響かせてはサイケに誘う。寺内タケシとブルージーンズあたりのオルガンの音色、水玉の2人は重いガレージサウンドでがなりたて、見た目と音のギャップに驚かされた。
覚悟の上のThe Marquee…。MAYDAYのヨッパライによるステージ不法占拠は楽しんで見ておりましたが、この日はR&Bに忠実に、地に足の着いた演奏で聞かせてくれた。ステージングは相変わらず激しいが、
Themの"Gloria"で空気を変える。曲が進むうち、次第にサイケに寄り、それだけではあきたらずプログレもつまみ食いし、走り続ける。叫び、のたうち回って、The Garnetsをステージに呼び込み、客に歌わせた挙げ句の大円団。皆が一体となった夜だった。
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