Elvis Costello @ Osaka Grand Cube (10th Dec. '04)
時空の交差点
時は1977年3月、世に生を受け2年と8ヶ月。バブーと言ったかマンマと言ったか、そんなこと全く記憶にあるわけないが、仕事は食と睡眠、時にキャハッと声を出しニンマリすれば何でも許されるそんな日々を過ごす女と、かたや、ロックンロール誕生とほぼ同じく生を受け、22年と7ヶ月でようやくなのか、程なくなのかは個々それぞれで察してもらう事にして、自ら望む激動の夢の中への1歩を歩み始めた男。それから27年と9カ月。あの時から変わらずステージで奏で続ける男の名はELVIS COSTELLO。そして、男の唄を客席から心待ちにする女が私だ。彼と私の間に限って例えさせてもらえるなら、20年のギャップを当たり前に保ちながらも、ステージに立つ彼を見るたび、それぞれに過ごしてきたそれぞれの時の経過と、こうして沢山の見知らぬ隣人とのクロスする空間が不思議でたまらなくなる。私の斜め少し前に座る見知らぬ彼とCOSTELLOならどうだろう…おそらく2人は変わらぬ年齢と見える。また彼の過ごした時の経過はどうなんだろう…すぐ前に座る彼女達は?明らかにまだ若い隣の彼の過ごす今はどうなんだろう…
今回の真の目的を端的に表せと言われれば「the ATTRACTIONSが観れる!聴ける!」それは、最新アルバム『THE DELIVERY MAN』を聴いて期待するなとは言わせない、そう確信していた。CURT COBAINはもういないから、JIMI HENDRIXはもういないから、感じたいと思えど今となってはこういうのを「後の祭り」というんだろう。
Bruce Thomasに代わりDavid FaragherのBass、Steve NieveのKeyboardsの実にバラエティーに飛んだ奥の深さというか、懐の深さ、引き出しの多さというのか…それはアルバム『NORTH』を引っさげての前回のツアーで我が目で承認・堪能済みだが、何が嬉しいかって、Peter ThomasのDrumsにこの耳が直に振動されるというこの喜びは大きかった。ELVIS COSTELLO&THE IMPOSTERSとクレジットされた『THE DELIVERY MAN』からは勿論なのだが、やっぱり兄さん方ちょいと頼むよ…と、淡い期待がムンムンと周囲からも確かに感じられる。遊びも裏切りも忘れない彼等の事、やはり、こちらの欲望オーラを大幅に蹴散らかしてモノも云わず掌で転がしやがる。そして、歓喜・拍手・笑顔…
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そうか…にわかに囁かれるドラえもん事件、ドラえもんに耳がはえようが背が延びようが青から赤に変わろうが2,3回もすれば慣れもするが、全身整形されればどうだろう…声が変わるってそれくらいの、いや、それ以上の違和感なんかじゃ現しようが無いもので現しちゃうくらいの衝撃だと考える。唐突だがコステロの声はドラえもんの大山のぶ代くらいコステロだから…だから、彼が仮に、名前マクマナスにするよ!と言えどもメガネをふち無しにするよと言われようが彼のシャウトで見つけてしまえる。頭隠して尻隠さずだ。そう、彼のそんな声が私を時空の旅へと誘うのだ。クチャっとした、クニュっとした、喉の奥から送り出される、彼を検索する私のトップキーワード…たとえスパンコールの先とんがり靴を履いてようが、少々ずんぐりしちゃおうが、彼の音楽スタイルを評論家があれこれ言おうが関係ないのだよ。ここに集まる皆が、それぞれ自己の検索キーワードを持ってるんだ、それがここに集まるこの名も知らぬ隣人達なんだ。
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アルバム『MY AIM IS TRUE』から"Blame It On Cain"『THIS YEARS MODEL』から"Radio Radio"『GET HAPPY』から"High Fidelity"個人的にたまらなかった『KING OF AMERICA』から"Indoor Fireworks"など『BLOOD&CHOCOLATE』からの"Next Time Round"あたまの"Blue Chair"もう、きりがないくらい、それは周りの熱からも伝わってくる。背中からも見て取れるここに集う隣人達の笑顔と、彼・彼女等の時空が、大きく穴を開けて行き交う姿が手に取れそうな程、皆それぞれの時間をその時代の瞬間の速さで行き来する様は同じくして、ステージの彼らの時の旅路をノンフィクションのドキュメントであり、それがリアルタイムというんだろう。
埋まらぬ彼との20年のギャップと27年と9ヶ月に感謝し、これからの果てる旅路をやはり「あるがまま」に生きて行こう。
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report by sora and photo by yegg
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mag files :
illustration report : (04/12/15 @ Aichi Kinrou kaikan ) : illustration by chika
Third Time More Than The Charm Elvis & His Imposters Walk Freely As A Local City-Smashing Legend Would : (04/12/14 @ Tokyo Koseinenkin Kaikan ) : review by michael, photo by keco
観・歓・感(観客、歓喜で、感極まる) : (04/12/14 @ Tokyo Koseinenkin Kaikan ) : review by joe, photo by keco
時空の交差点 : (04/12/10 @ Osaka Grand Cube ) : review by sora, photo by yegg
すべてのジェネレーションがROCKキッズになれた夜。 : (04/12/10 @ Osaka Grand Cube ) : review by kami, photo by yegg
photo report : (04/12/10 @ Osaka Grand Cube ) : photo by yegg
グっと、ハッピー : (04/12/09 @ Tokyo Koseinenkin Kaikan ) : review by rad, photo by keco
初めてだからこその感動と驚き : (04/12/08 @ Tokyo Koseinenkin Kaikan ) : review by ali, photo by keco
アトラクションズの亡霊 : (04/12/08 @ Tokyo Koseinenkin Kaikan ) : review by joe, photo by keco
photo report : (04/12/08 @ Tokyo Koseinenkin Kaikan ) : photo by keco
あるがままの自分を生きて行く...そう思わせてくれる時間 : (03/10/04 @ Osaka Sankei Hall) : review by sora, photo by ikesan
なにも知らなかった : (03/10/04 @ Osaka Sankei Hall) : review by chihiro, photo by ikesan
すべての人々と共有した同じ思い...、"幸せ" : (03/10/04 @ Osaka Sankei Hall) : review by kami, photo by ikesan
最高のひととき : (03/10/01 @ Tokyo Geijitsu Gekijo Dai Hall) : review by takao, photo by hanasan
最小編成というプロデュース : (03/10/01 @ Tokyo Geijitsu Gekijo Dai Hall) : review by joe, photo by hanasan
photo report : (03/10/01 @ Tokyo Geijitsu Gekijo Dai Hall) : photo by hanasan
歌の四次元ポケット、無限大の魔法は続く : (02/07/04 @ Osaka Festival Hall) : review by ikuyo, photo by hanasan
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