Franz Ferdinand @ Yokohama Blitz (25th Nov. '04)
完全無欠のエンターテイメント・ショー
遂に、遂に、観た!昨年にセカンドシングル"take me out"がいきなり全英二位をかっさらてからというもの、怒涛の勢いで世界に飛び出し全米一位とまではさすがに行かなくとも最近の英新人バンドではかなりの好成績を収めることに成功して、今や「今ノリにノッてるロックバンド」の代名詞という存在にまで上り詰めたと言っても過言ではない(よね?)フランツ・フェルディナンド。
そんな彼らのライブを、やっと観れたのだ。そう、思えばこんなに彼らのライブを楽しみにするようになったのは、今年のフジロックのせいだ。今まさに旬のバンドを見れる幸せを今年は苗場で噛み締められるのだあと思っていたら、まさかの俺入院で悔しい思いどころか意識朦朧でそれどころじゃなかった、あのフジロック。で、体調回復してから友人やら知り合いやらに会ってみると、どいつもこいつもフランツのライブが最高だったと言うではないか。実は私もイギリスでまだ全然売れる前のフランツを一度観ているのだが、そのときは正直どこにでもいるようなフツーのライブをやるバンドだったのだ。それが、演奏が目茶苦茶上手いだのアツイだのターンするだの流し目するだのあれはヨン様ならぬアレ様に違いないだの、どう考えても、大ブレイクして世界中駆け回ってでっかい会場もたくさんこなして急成長したとしか思えない感想を次々と聞かされては、そりゃ、いても経ってもいられなくなるでしょうに。
ということで、四の五の言わずに馳せ参じた横浜ブリッツ。アレ様にキャーキャー言いに来た若き婦女子が多いのだろうと思いきや、制服姿の女子高生から中年革ジャンカップルまで見事にバラけて色んな人が来てる模様。オープニング・アクトのビート・アップのときから後ろの方でも元気いっぱいに騒いでる声が聞こえていて、今日の客は全体的にノリがよさそう、いい感じである。ちなみにこのビート・アップはMC5直系な感じあり、かと思えば70’sハードロック系ありで、ビール引っ掛けながらワイワイ騒いで観ると楽しそうなロックンロールだった。
さて、セット変えの時間にバーで飲み物買って戻ってくるといつの間にやらステージにドドーンと垂れ幕。そしてその前にマイク三本。オープニングからいきなり何かやらかしてくれそうな雰囲気にドキドキしていると、ステージが暗転し、"Michael"のイントロが始まった。メンバーが出てこないぞ、と思ったのとほぼ同時に垂れ幕には4人の重なり合う影が!大歓声が沸きあがると共にバンッと幕が落ちメンバーが登場。私はもう爆笑。今時こんなコテコテな演出するバンドいないよなあ。でも私はこれが好きだ。とことん楽しませてやるぜという気概とプロ意識満々のロックショー。ヒリヒリと切迫した感情を伝えてくるライブもいいが、やっぱりこういうのも観たい。楽しいだけじゃない、かっこいいだけじゃない、と言うのもロックだけど、楽しくてかっこいいのもやっぱりロックでしょ。
怒涛の勢いとはこのことか、と圧倒されてしまう凄い迫力のステージ。演奏が目茶苦茶上手いかどうかはわからなかったが、打ち込みなんじゃないかと疑ってしまうほどビシッと決まったポールとボブのディスコビートには後ろの方でゆっくり見るはずだった私も自然と体が動いてしまう。もちろんステージ前はキャーキャー言いながらもユラユラと気持ちよさそうに波打っている。そして、ステージの端ギリギリまで身を乗り出して客を煽りまくるニック、いきなりのターン&ポーズの連発で当代きっての伊達男ぶりを発揮していたアレックス、この二人がそこに華を加えてこれはもう完全無欠のエンターテイメント・ショーだ。なにげないMCが実は"Jacqueline"の歌詞の出だしにつながってたり、"Darts of pleasure"でフロントメンバーがみんなでハイキックを決めたり、細かいところまでしっかり演出は行き届いている。
アンコールの出だしもちょっと凝っていて、普通なら声援に応えながらメンバーが定位置に付いて行くだけだが、彼らの場合はまずポールが出てきてドラムを叩き始め、他のメンバーが一人づつステージ袖から背中を押されたみたいに「おっとっと」といった感じで出てくる。これはもうコントの域だ。幼い頃のドリフの記憶が甦って来そうになったよ。
でも彼らの本当に凄いところは、こんな凝りまくった演出抜きにしても単純にバンドの出す音が目茶苦茶かっこいいところだろう。シャープで切れに切れてる音はスローな曲でもやたら勢いを感じさせるし、繰り返しになるけどあの打ち込みのようなダンスビート、あれは反則。「女の子を躍らせるためにバンドを始めた」と彼らはよく嘯いているが、いや、あれは女の子だろうと男の子だろうとおじさんだろうとおばさんだろうと誰でも踊る。それくらい強烈に気持ちいい反則ディスコビートだ。世界中のライブハウスをディスコに変えながらフランツは旅するのだ。かっこいいじゃないか。今度日本に来るときは、できれば苗場ディスコでよろしく!
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[ Setlist ]
Michael
Tell her tonight
Ahf aches
This boy
Take me out
Jacqueline
That was easy
The dark of the matinee
Villain
Come on home
Love and
40ft
Darts of pleasure
( encore )
Cheating on you
Van tango
Use me
This fire
report by yoshi_k and photo by keco
Franz Ferdinandの写真は11/24 '04の東京公演を撮影したものです。(photo by keco)
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mag files :
It's In Their Hands Now : (04/10/29 @ Shibuya AX) : review by shawn, photo by izumikuma
photo report : (04/10/29 @ Shibuya AX) : photo by izumikuma
illustration : (04/11/28 @ Nagoya Diamond Hall) : illustration by chika
乗せ上手に乗せられ上手 : (04/11/28 @ Osaka Mother Hall) : review by kuniko, photo by izumikuma
完全無欠のエンターテイメント・ショー : (04/11/25 @ Yokohama Blitz) : review by yoshi_k, photo by keco
とにかく速報だ! : (04/11/24 @ Ebisu Liquid Room) : review by nob, photo by keco
photo report : (04/11/24 @ Ebisu Liquid Room) : photo by keco
フランツ・フェルディナンド大公に捧ぐ3枚 : (04/11/21) : column by nob
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previous works by yoshi_k
2004
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2003
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お父さんも安心!家族向けフェスティバル : uilfest'03 (6th Jul in Guilford)
巨大さに支えられた自由 : Glastonbury Festival '03 ( 27 to 29th Jun '03 in Shepton Mallet)
本気なロックンロール+アホと笑い : Electric Eel Shock (19th May. @ arts cafe, London)
Completely Stone Roses! : the complete stone roses (10th May. @ Garage, London)
死ぬまで踊り狂え! : Death in Vegas with DJ Andrew Weatherall (4th May. @ Nrixton Academy, London)
私もまた力の限りジャンプする : Blur (13th May. @ Astoria, London)
もっと今のあなたを! : (20th Feb. @ Shibuya Club Quattro)
all these worlds are yours! : DOVES (2nd Feb. @ Shibuya Club Quattro)
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