矢野沙織 with ALEX CUBA BAND @ Shinsaibashi Club Quattro (28th Oct '04)
日本とキューバ、新しい才能の共演
part2
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一度、矢野沙織がはけてから、再びリズム隊中心のクァルテートで『ウモ・デ・タバコ』からの楽曲を演奏するアレックス・キューバ・バンド。しっとりとしたボレロではアレクシスがギターに持ち替え、ハスキーでなめらかな歌声で会場を包む。方や変拍子で熱く走り抜けるルンバは、怒濤の一大シンコペーション。アレクシスが本番前に明確に語ってくれたとおり、この彼のソロ・プロジェクトは、複雑に進化し続けるキューバ音楽が失いかけていた『歌』と、ハバナの現場のダイレクトな空気との融合なのだと如実に見せつけられた気がした。
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「みんなが『ウモ・デ・タバコ』を聴いて、新しいキューバ音楽を試みているんだと感じてもらえたら嬉しい。新しい構造、新しい様式、新しいハーモニーなんだ。伝統的なものをよりシンプルにしていくことで、結果として、キューバ音楽の枠を広げていきたいんだ」
3日前に行われた渋谷でのギグでは、めざといキューバ音楽ファンが詰めかけたのだろうか、『ウモ・デ・タバコ』からの曲をともに口ずさむ光景も見られたのだとか。
「今回が初めての日本で、幾つかハッピーなことがあったんだけど、なかでも東京での夜はとても感動したんだ」
アレクシスのインタヴューは11/20発売の音楽誌『ラティーナ』12月号に掲載予定なので、興味を持たれた方は是非そちらも一読していただきたい。
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再度、矢野沙織を迎えてチャーリー・パーカーの“コンファメーション”、そして“チュニジアの夜”と彼女のレパートリからのセット。気持ちを落ち着かせる時間が取れたからだろうか、表情にも余裕が現れて、吹奏していないときもラテン・ジャズにアレンジされた名曲のリズムを楽しんでいるように見える。なかでも予定外のアンコールだったという“ウモ・デ・タバコ”で、レイドバックした優しい歌に穏やかな情景を添えるような、繊細な音色は秀逸だった。
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ステージ上に凝縮されたドキュメントがあるから、アーティストとしてはもちろん、ファインダー越しに覗く被写体としての魅力にもあふれていると思う。東京にとんぼ返りするため終演5分後には慌ただしく楽屋を後にした彼女に、一言「だいぶ緊張してたようだけど」と尋ねると、「いやぁ、全然緊張してませんよ!」と屈託なく笑った。その気丈さもまた魅力だ。
photo and report by ken
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日本とキューバ、新しい才能の共演 : 矢野沙織 with ALEX CUBA BAND (18th Oct @ Shinsaibashi Club Quattro ) : review and photo by ken
CD review : 『Humo De Tabaco』 : ALEX CUBA BAND (19th Oct) : review by ken
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