MASTER LOW @ Shibuya AX(19th Oct '04)
10月に仕事納めをする男。 〜お洒落番長LOW IQ 01とゆかいな仲間達〜
タイトルを見て、は?と思われた方。実は、そうなんです。ライブ時にはMASTER LOW。普段はLOW IQ 01こと本名・市川の兄貴は、これだけたくさんの人に、ライブ観てぇ! けどチケット取れないからもっともっと演ってくれ〜! と望まれているにも関わらず、「今年はライブはこれで終わりです。仕事納め!あはははははは」なんて平気で笑い飛ばす、クセ者なんです。世の中の会社員はこれからが忙しいってのに、10月に仕事納めてどうすんじゃい、まったく(笑)。相変わらずの、のんきっぷり。いや、それこそがLOW IQ 01なんですけどね。
そんなわけで、思いがけずMASTER LOW2004年の見納めライブに立ち合うことになった、渋谷AX。外は日本を覆うようにどデカイ台風が翌日に直撃しようかという、雨の1日。しっかし、台風なんか目じゃないね。やっぱイイね。イッチャンのライブは。最高だね!
『勝手にFUJI ROCKレギュラー』を決めるコーナーがあったら、私は真っ先にイッチャンをリストに入れます。どこで、誰と、どんな環境であっても、『それなりにいいライブ』じゃなくて、『すこぶる良いライブ』を常に(←ここ大事)作れる人なんである。そして、彼の周りには、観客だけでなく、ごくごく自然に優秀なミュージシャン達が集まってきて、イッチャンを起点に、次々と小さな輪を大きな輪へと、拡げていく。高校にもろくに行かず、セックス・ピストルズのシド・ヴィシャスに憧れてベースを弾き始めたイッチャンは、今じゃこんなにもみんなに愛され、慕われているミュージシャンですよ。先生。
この夜、両手を挙げて踊り狂っていた10代の君。イッチャンを聴いてPUNKやSKAだけでなく、SOULやJAZZやFUNKやDISCOやボサノヴァ等を聴き始めた君! 正解です。LOW IQ 01の中に溢れる「音楽が大好きなんだぜコノヤロー」という常にワクワクドキドキしながら仲間と曲を作り、ライブをしている姿は、教科書よりも見習うべきところがたくさんあるのではないかと思った、ツアーラストでした。しかも衣裳変え4回もやっちゃう、自称『ファッションリーダー』だしね!(MCで「自分で言っちゃった。あははは」と笑っていた。いや、その通りですけどね)
ライブはMASTER LOWファミリーと呼ぶべき7人のいつものメンバーが、全員ステージ上一列に並び、ドラム以外は普段座っているメンバーも皆立ちながら演奏という形で観客をお迎えした、"LOW-D"からスタート。NEWアルバムの頭3曲"LOW-D""A.F.U.""So Easy"を続けて演った後、1stの人気曲"LITTLE GIANT"や"NEVER SHUT UP"、2ndから"Don't Stand On MyWay""CHANCES"、最新3rdから"♯6(Keep It Shine)"や"Game""Miracle"などを非常にマイペースに演っていく。
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そういえば2002年のFUJI ROCKでMANU CHAOのライブを始めて観た時は、熱さと興奮で、本気で鼻血出たなぁ。あまりのかっこよさに。レゲエ、SKA、PUNK、FUNK、ラテン、HIP HOP、ロカビリー等々、様々な音楽要素をフランス語、スペイン語、英語など、一体ここはどこの国?てな錯覚に襲われる、もの凄いハイ・テンションなグルーヴで聴かせてくれる、MANU CHAO。イッチャン好きの、特に若者には、ぜひとも1度聴いてほしい、素晴らしいミュージシャンです。
ちなみにこの日始めてイッチャンのライブを観た友人が、「思ったより…歌ヘタなんだね」とポツリと言っていたが、何を言う。イッチャンはあれでいいのだ。曲の雰囲気でてるでしょ?楽しいでしょ?時々声が裏返ったりするけど、いいんです。聖子ちゃんぐらいのお金取って歌メインのディナーショーやったって、私しゃ行きますよ。だってエンターテイナーだからね、彼は。ライブっちゅうもんは、気持ちを伝える場、楽しむ場だということを、イッチャンは教えてくれるのです。その点において、彼は満点なのだ。
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この"Miracle"では、「Do you believe in magic?Or are you just day dreaming?」、アンコールで演ってた"MAKIN' MAGIC"では「You make a magic for yourself」なんて歌詞があるけど、イッチャンの英詞はいつも基本的にハッピーで、簡潔で、明るいものがほとんどだ。メロディと同じ。詰め込みすぎることもなく、いろんな要素を楽しくわかりやすく盛り込んでいる。だから知らないうちに口ずさんじゃうぐらいに歌詞を覚えてるし、何回か聴いただけで鼻歌うたえるぐらいにメロディも体にツルンと入ってくる。私的には、時折、LOW IQ 01という人は日本のMANU CHAOと呼んでもいいのではないかとさえ思ったりもするのだが、その理由は、このジャンルレスな音楽に対する興味の対象の幅広さと、それを表現する上での姿勢なり工夫なりを、常に自分の視点でおもしろ楽しく伝えていこうとする、技、さらには個性を持っているところにあるのではないかと思う。
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本編ラストはオープニングと同じくNEWアルバムのラスト曲、"Doo-Be-Doo-Bah"。かわいいリズムのインスト曲である。その前に演った、名曲"YOUR COLOR"からの流れも良く、自然と横揺れしながら思わずニヤニヤしてしまってる人、続出。アンコールで聴かせてくれた「イッチャンのライブでこの曲は絶対聴きたい曲リクエストNO.10」に入るだろう"MUSIC MAN"でSKAダンスを踊り、"NO SHAME"で激しく暴れたりすることもまた、必須である。前々から様々なカヴァー・アルバムに参加することも多いLOW IQ 01だが、最近でいうと『TRIBUTE TO YMO』で"RYDEEN"とかも演ってる、って、意外とファン以外には知られていないことかもしれないないが、ライブで演ったらおもしろいと思ったのだけど。この日は残念ながらナシ。 |
それはそうと、やっとおばちゃんパーマ(失礼(笑))を切り、「懐かしいでしょ?こっちの方が似合う感じだよね!」とまたもや自画自賛していた通り、お洒落番長の帽子を脱いだ頭は、久々にスッキリ爽やか。いいんじゃない?らしい、よね。それ!歌いながら、跳ねながら、自分自身も盛り上がりまくるMASTER LOWは、曲によってはステージ上で前転したり投げKISSも何度もしちゃったりして、かなり気持ち良さそうである。もちろん、フロア前方はすごい盛り上がり。しかし、後ろの方はというと、イッチャンに似たのかマイペースな観客も多く、曲の途中でビールを買いに行ったり彼女といきなりイチャイチャしだしたり、踊りながら携帯で写真撮ったりとかなり自由な雰囲気である。イッチャンの場合、ステージと客席、全員が一体になって…というよりも、「自分のペースで楽しんでちょーだいなっ」という開放感がある所も、人を惹きつけて止まない魅力の1つなのかもしれない。

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それにしてもMASTER LOWファミリーの演奏力は、相変わらず素晴らしい。長くなるので書ききれないが、いつまで休んでるの?の現在活動休止中のSCAFULL KINGのVo.&Tp、TGMXとDr.のTDC、G.のKENZI氏もMASTER LOWのバンドには欠かせない存在。この3人が組んだユニット、FRONTIER BACKYARDの1stフル・アルバムも発売中です。イッチャンとは昔からの仲良し。音楽的に通ずるところもたくさんある、メロディ作りの達人たちです。欲を言えば復活を心待ちにしてますけどね!SCAFULL KINGも。2001年に出した大名盤"SCAtegory"はあのFISHBONEのヴォーカル、Angelo Moore様も参加した上質の1枚です。(これまたFUJI ROCKで観れて鼻血と涙が混じり合う程感激した憧れのグループ。FISHBONE!)MASTER LOWのお休み中はFRONTIER BACKYARDでミニツアーも行う模様なので、こちらも注目です。
最後にお洒落番長からのお言葉。「(今年はこれで終わりだけど)まあまあ、ちゃんとやるから大丈夫よ。ご心配なさらず、って感じでッ!」
report by oymi and photo by LOW-IQ-38 (saya38)
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