button Shinjuku Folk @ Shinjuku Red Cloth (16th Oct. '04)

映像が浮かぶ音と言葉
Shinjuku Folk  ヴォーカルの小田切の髪形が変わって「おおっ」と思ったのだけど、音の方も「おおっ」という変化があった。ライヴの基本的な流れは前回のレポートに近くて、それだけ演奏が練られてきているということかも知れない。まずは"夏が来た"で始まり"ベイビーソーキュート"とファンキーな曲を畳み掛ける。"夏が来た"の音が出た瞬間に、音に込められた迫力とテンションの高さが分かる。シャーラタンズとか初期のディープパープル("Hush"とかね)を思わせる演奏をバックに夏が来たときのギラギラした感じを再現する。間髪入れずに"ベイビーソーキュート"へ。少子化社会に向けてのメッセージソング!?「誰の子だか分からないんだけど、いい子に生まれて良かったね」というような、いい意味で楽天的かつ無責任な歌詞がファンキーだ。もちろん演奏がファンキーさを倍増させる。今回特に感じたのは、いつものサポートのドラマーが迫力を増して、中川のベースとのコンビネーションがとてもグルーヴィーになっているということだ。そんなバックに支えられて小田切がさらにファンキーダイナマイトと化す。 3曲目は新曲?の"二年三ヶ月"でギターのカッティングが冴える高速ファンクナンバー。ここまでのファンクに徹した攻めは素晴らしい。

 一転して4曲目"準急"は新宿フォークの「フォーク」の部分が発揮されたスローな曲で「準急が止まらない駅に住む」「君」と「あいつ」と僕の物語。歌われる風景が70年代の四畳半フォーク的な青春ぽいんだけど、決して古さを感じさせず、現代でもそういう話は有り得そうに思えるし、つまりは東京の郊外で生活したことある人には時代を問わず共有される感覚なんである。ここで歌われる駅って「何もない街」だから西武池袋線なら練馬高野台とかかな、まあ江古田じゃないだろうし、小田急線なら喜多見あたりかなぁ祖師ヶ谷大蔵じゃないよな、東武東上線なら・・・とか想像が膨らんでいく。それだけ歌われる言葉が分かるし、聴く人に具体的に光景を思い描けるようになっている。

Shinjuku Folk  そして"27番地"。大久保の澄んだピアノの音色はKEANEとかベン・フォールズ、またはビリー・ジョエルやエルトン・ジョンのバラードが好きな人にもOKなんだと思う。前半はピアノと切ない歌で泣かせて後半は徐々に盛り上がっていき、一瞬だけGuns N' Rosesの"Sweet Child O' Mine"を思わせる箇所もあったりして最後にはキーボードにディスクグラインダーを当てて火花を散らしてしまう。キーボードにナイフを突き立てたキース・エマーソンもビックリのパフォーマンス。それこそ例えばモグワイの轟音ギターが来る瞬間って来るのが分かっていても「キタキタキター!!!」というカタルシスがあるけど、この火花もそんな快感がある。そしてこの日を締めるのは"冬が終わる頃僕は"で、最近のライヴではこの曲を持ってくることが多いようだ。ハッピーな曲なんだけど、映画でいえばエンドロールが流れてくるような感じを持つ曲である。ライヴの持ち時間は短いながらも起承転結がついて、ついでに季節も一周する、まるでいろんなエピソードがてんこ盛りでドラマティックな短編映画を観ているようなライヴであるのだ。
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