THE MOST NOTORIOUS! vol.18 feat.KIRIHITO, MELT-BANANA, KK.NULL, MOST @ Shimokitazawa Shelter (25th Sep. '04)
「MOST!MOST!!MOST!!!」
- Part 3 -
ぼんやりしてるとやたら人がバシバシぶつかってくるので、全く気が抜けない。ドリンクを取りに行くにも難儀する有様で、さすがに疲労がつのってくる。ステージではK.K.NULLがセッティング中で、卓上の機材をいじって出音の調整をしているようだ。「う〜ん、まだ始まらないのかな…」ともどかしく思ってたら、その時点で既にもう始まっていたらしい。地鳴りのようなノイズが湧き出て来る中、半ば茫然としながら突っ立っていると根っからのアングラ好きという風情をモロ出しにした年配のおじ様や、ジャパノイズ好き?な外国人達が勢い込んで前方に押し寄せてくる。私はやっぱり「ノイズ」というと、なんとなく気構えてしまうのが常で(もちろん嫌いな訳ではないんだけど)、このときも強張った面持ちで見ていたように思う。
だがK.K.NULLのサウンドは、私のほんの少ししか持ち合わせてないノイズの概念を、容易に打ち砕くものだった。なにしろ全然やかましくないのだ。いわゆる「ノイズ」と言えば、の鼓膜をつんざくような金属音や破壊音のような類は余り感じられず、機材をいじるK.K.NUKKの風貌から漂う雰囲気そのままの、穏やかで雄大な音が轟々と鳴り響いている。一般に認知される「ノイズ」とは異を成す、きめ細やかで豊かな表情をたたえた音像は、時に浮遊するような不思議な心地良さをもたらす。その拍子抜けするような音の静穏さゆえ、失礼ながらライブ開始当初にうっすらと感じていた退屈さは何処吹く風、中盤〜後半の音圧を増しながら加速していく圧倒的なノイズの渦にいとも簡単に呑み込まれてしまった。
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