button 「Wagu 10」feat. CLISMS, THE BACKDROPS,
巨人ゆえにデカイ, ワッツーシゾンビ and にせんねんもんだい
@ Koenji UFO CLUB (5th Sep. '04)

「東京VS大阪 最狂バンド列伝」

- part 1 -
THE BACKDROPS  中野坂上に住んでた頃は、よくチャリンコで青梅街道を突っ走り高円寺まで、買い物に、ライブに、呑みにと何かにつけ通いつめていたものである。もう5年ぐらい前になるだろうか。そんな我が慣れ親しんだ中野坂上〜高円寺を結ぶ青梅街道沿い、高円寺陸橋のすぐそばに面するファミリーマートの地下にUFO CLUBは存在する。こんなところにライブハウスがあるなんて、ちょっと見ただけでは全く分からないほど地味な外観。地下へと続く階段を降り、吸い込まれるように重いドアを押し開けると、どっぷり口を開いた闇の奥に、見たこともないような奇妙な赤い世界が広がっていた。ゆらゆら帝国の坂本慎太郎氏が手掛けたという内装。曲線で構成された壁のペインティングが、真っ赤なライトに照らし出され、サイケデリックで妖艶な雰囲気を醸し出している。美と野蛮性が混在するその空間に我が目と心はすっかり奪われ、暫くの間茫然と立ち尽くしてしまった。

 軽く平衡感覚を失ったまま、人垣の間からステージを見やると、1番手のCLISMS(クリスマス)というバンドが舞台所狭しと演奏している最中だった。メンバー全員真っ白のシャツを着用した、一見クリーンでノーブルなそのルックスとは裏腹に、パンキッシュで硬質なギターサウンドと強靭なビートが鼓膜をつんざく。そのギャップが何とも言えず面白い。いかんせんこれからじっくり見ようとした矢先に終了してしまい、ほんの数分程度しか見ることができなかったので、良し悪しの評はつけ難い。機会があれば、またもう一度見てみたいバンドではある。
THE BACKDROPS  大分目も慣れてきたので、ようやく本腰を入れて見ようと最前列に行き、次のバンドの演奏が始まるのを待つ。UFO CLUBは、ライブが終わるとステージに幕(緞帳)が完全に引かれ、セッティング中のバンドの様子は一寸も見れないため、次に演るバンドが何なのか、予めタイムテーブルを知らないと全く予期できない。チューニングしてる音とかだけで、次に演るバンドが何なのか想像したりと、それはそれでまた楽しかったりするものだ。そのせいかライブが始まるまでの高揚感が、何時もより3割増ぐらいしている気がする。

 照明が再び落とされ、閉じていた幕がゆっくりと開く。THE BACKDROPSという名のバンドの演奏が始まった。メンバーの佇まいや服装からして、60Sロックや、ガレージの強烈な芳香がプンプン漂ってくる。まだ演奏が始まったばかりだというのに、もう汗を滝の様に激しく噴出させているメンバー。ギタリストに至っては、汗どころの騒ぎでなく涎までが滴り落ちている。全身から止め処なく湧き出るその大量の分泌液は一度も拭われることなく、激しく掻き鳴らされるギターの響きと共に、周囲に放沫され続ける。気合とか気迫とかいったものは通り越して、もはや殺るか殺られるかぐらいの凄みを湛えた眼光。余りに鬼気迫ったその形相に、思わず後ずさりせざるを得ないほどだ。それでも彼らから視線を逸らす事など全くできない。洗練とかシンプルとかいう単語とは対極に位置する、粘着力満点のギラついたサウンドが、牙を剥き出しにした野獣の様に咆哮し続ける。その場を呑み尽くさんばかりに高ぶった緊張感が、逆に痛快になってきた頃には、いつの間にか彼らのサウンドに感応し、毛穴から汗を滲出させ身体を激しく揺動させていた。 それにしても、ここまで際限なく湿度の高いライブはここ最近、とんと目にしていなかったので率直に感動した。ドロドロでグチョグチョでベトベト、なのに爽快!半端ない突き抜け具合である。四者四様にイイ味出してるルックスと相まり、忘れ難きバンドとなった。
--> part 2

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