SATURDAY NIGHT R&R SHOW 2004 vol.5 THE PRIVATES VS JUDE @ Shinjuku LOFT (4th Sept '04)
SATURDAY NIGHT R&R SHOW!!
1992年から続いているという由緒正しき土曜の夜の宴「SATURDAY NIGHT R&R SHOW」。2004年vol.5は名前を見ただけで歓喜の声を上げたくなるようなロックな組み合わせだ。THE PRIVATES VS JUDE。どこからどう見てもスキがないバンド同士の一騎打ち。外がどしゃ降りの雨だろうが何だろうが、わくわくしてくるのは止められない。
バイクのエンジン音と共にスクリーンが上がり、現れたのはTHE PRIVATES。初っぱなから"TEQUILA"でステージも観客も大爆発! この辺のつかみの上手さはさすが、といったところ。ヴォーカル延原氏とギターの手塚氏が同時にぴょんとステージ前の柵に飛びのったり、息のあったパフォーマンスに煽られて会場内はさらにヒートアップ。延原氏の「Welcome、SATURDAY NIGHT R&R SHOW! 雨の中良く来たな?!! 」のMCから"WELCOME HERE"のイントロが流れたら、雨も、服がびしょぬれな事も忘れるくらい楽しくなって、フロア中が踊りまくっていた。
|
中盤、台風の影響で沖縄へ行きそこねたというTHE NEATBEATSのMr.PANが飛び入り! 身体もでかいが存在感もでかーい! 会場の熱をさらに、さらに上げるのに十分な登場だった。Mr.PANが飛び入りするのは、昨年のツアーでも見かけた光景。普通にメンバーか? と思うほど溶け込んで"ROUTE66"、"WALKING THE DOG"と文句ナシのR&Rを鳴らしてくれた。
THE PRIVATESのライヴは延原氏の軽快なMCや、本当に楽しそうな笑顔もよく似合うのだけれど、この日は硬派バージョン。何度も汗を飛ばしながら、鋭い目線で歌う延原氏の姿が印象的だった。
ただそこに存在するだけで、周囲に圧倒的な影響を与えてしまう人がいる。その場の空気も色もすべてを変えてしまう。ステージに立つベンジーはまさにそんな人だと思う。FUJI ROCK(前夜祭)とRISING SUN ROCK FESで遠目から見ていても十分感じていたことだが、今日はそれが目と鼻の先だよ! ?と、そんな感動に浸る間もなく、いきなりの"DEVIL"で狂乱の渦に巻き込まれる。オーディエンスが創りだす熱狂の嵐と、JUDEの発する、身体ごとさらわれるような圧倒的に強いオーラが交じり合う空間。日常では絶対に感じることのできない世界に一気に引きずりこまれた。
|
|
そんな非日常な世界にいながら、1つ冷静に感じたことは、この3人になったJUDEがどんどんいい方向へ走っているということだ。フジ、ライジング、そして今回と、見るたびにバンドとしてぎゅうっとまとまっていく感じがするのだ(念のためにいうと、小さくという意味ではない)。頭を振りながらギターをかき鳴らすベンジーと体全体でパキっとしたビートを叩き出すDr城戸の揺れる髪がシンクロして見えた時、鳥肌が立つほどの一体感を感じてしまった。もう"新生JUDE"という必要はないだろう。もはやこれがJUDEの形なのだから。
|
9/29に発売になるアルバム『ZHIVAGO』から新曲も披露された。特に耳に残ったのが"恋のサブマリン"と"ロバの馬車"という、心の奥をえぐられるような2曲。ベンジーにしか、そしてJUDEにしかできないやり方で、それまで思いのままにジャンプして、ダンスしていたオーディエンスの動きを、ピタっと止めて一気に黙らせる。先にも書いた、ベンジーのその場の空気を一瞬で変えてしまう力を見せつけられた瞬間だった。
アンコールの"シルベット"も素敵だった、美しかった、本当に魅力的だった。本編終盤の"カリブの海賊の宴会"(宴会、というよりフロアは海賊襲撃の図?)や、"ジョーンジェットの犬"のようなクレイジーになれる曲とのギャップも楽しみながら、ベンジーの歌声を耳に、身体に刻み込んだ。そんなふうにシックに決めた後、最後に"カミソリソング"でもう1回フロアを踊らせて各々楽器を置いた3人。揃って手を上げ、彼らがステージを去った時、目の前でぱちんっと音がして目が覚めた。
土曜の夜に最高の夢を見た。
|
|
report by wacch and photo by saya38
|
|
|