The Libertines @ Shibuya AX (3rd Aug. '04)
「ミック・ジョーンズは嘘つかない」
先日のフジで緑をバックに大きなステージに立つ彼らを見て、もうすでに貫禄すら漂い始めているのにはびっくりした。遠目に見ても堂々としててすごいカッコよかったし、新曲も良かった。といっても実は数分しか見ていないのだけど、その数分だけで新曲も聴けたしバンドとしてのLibertinesは大丈夫だと思えたから、その時はもうそれだけで良かった。
そしてその2日後。単独では、新曲がどういうふうに演奏されるかがすごく気になっていた。なぜかというと、2ndアルバムのレコーディングが終わった時に、プロデュースをしていたミック・ジョーンズがそりゃもう褒めすぎなんじゃないかというくらいの勢いで「このアルバムはすごい!!」と大絶賛していたから。彼の言ってることが本当なのか、それともただの手前ミソなのかということを確かめてみたかったのだ。
結論。やっぱりミックの言ってたことは本当だった。これからはなんでもハイプだと思うのはやめよう。疑ってごめんなさい。
2ndからの新曲は6曲やったけど、1stの勢いはそのままに、よりメロディーの良さが前面に出ているものが多かった。『Up the Bracket』から今までにいろんなことが起こったけど、それらすべてを自分たちの血肉と化し、音楽に還元していったというような感触。この人たちはこの1年半の間にただ騒ぎを繰り返していただけじゃなかったんだ。オーディエンスの反応もかなり良かった。演奏もまとまっていたし、ピーターの代わりを務めるギターのアンソニーの懸命な姿も印象的だった。たまにちょっとギターがもたつく場面もあったけど、とにかくほかのメンバーに遅れをとらないよう必死でやっているのが伝わってきたし、オーディエンスとも積極的にコミュニケーションを取ろうとしていた。一方、同じギターでもカールの方は、ちゃんとしてはいるんだけどどこか演奏に精細がなく、その時は単に疲れているんだろうと思っていた。
その4日後にも思いがけず彼らのステージを見る機会があった。最初は借り物の楽器ということもありかなり悪いコンディションで始まったけど、最後の方になるとバンドはその悪条件すら自分たちの側につけて、完全にステージをいつもの音で支配してしまっていた。そのタフネスには本当に頭が下がる思いだった。お客さんも彼らと同年代の若い人が多かっただけに、ある意味単独公演よりも盛り上がっていた。だけど、まるで自棄になってるみたいにひたすらタバコをふかしながらギターを鳴らし、声を張り上げるカールを見ていると、ふいに涙が出そうになった。彼は全然楽しそうじゃなかったし、ただ音だけにしがみついて、もう自分がどこにいるかも分かってないように見えた。なんで彼はここまでするんだろう?なんでここまでしなければならないんだろう?
今回はこういう形で来日しているのだから、これが今のバンドの状態だと思って見ることにしていた。ピーターのことは、いくら言ってもここにいないのだから仕方ない。アンソニーだってよくやってたと思うし。だけど、ステージの上のカールを見ていて、彼がどんなにがんばっても彼を本当に助けることのできるのは一人しかいないんだという事実に嫌というほど気付かされた。ピーター、一体何やってんだよ?
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- setlist - (原文のまま)
THE SAGA
DON'T LOOK BACK INTO THE SUN
UP THE BRACKET
VERTIGO
CAN'T STAND ME NOW
BEGGING
DEATH ON THE STAIRS
PLAN A
MAYDAY
ROAD TO RUIN
HA HA WALL
BOYS IN THE BAND
LAST POST
TIME 4 HEROES
TELL THE KING
BOY LOOKED AT JOHNNY
GOOD OLD DAYS
WHAT A WASTER
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LIKELY LADS
I GET ALONG
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report by taeko and photo by izumikuma
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mag files :
「ミック・ジョーンズは嘘つかない (04/08/03 @ Shibuya AX) : review by taeko, photo by izumikuma
4人でひとつ (04/08/03 @ Shibuya AX) : review by yoshi_k, photo by izumikuma
photo report (04/08/03 @ Shibuya AX) : photo by izumikuma
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