The Captains @ Shinjuku Marz (21st July '04)
21世紀最初のGS
この日は"夕焼けサンドビーチ"で始まり、メドレーで"恋は赤道直下"〜"あたい18歳"〜"フーアーユー?"〜"花吹雪、秘密模様"〜"夕焼けサンドビーチ"という流れだった。普段聴いてない曲もやってくれるし、いきなりの展開が新鮮だった。ライヴでは毎回新たな発見があるのがいい。恒例のメンバー紹介の後は"恋するマタドール"で、イントロでテッドの弾く「デッデ、デッデ、デッデ、デッデ」というベースラインが山口百恵の"ひと夏の経験"を思い出させたりする。この日は3日前の渋谷屋根裏と比べると、お客さんの密度は今ひとつだったけども、ステージ前にいる人たちの反応よく、振り付けも手拍子も決まっていく。なんていうか、この辺は氣志團みたな感じもする。そのフロアの様子を見ているメンバーも笑顔、テッドがよくMCで「健やかに、朗らかに」と言ってるように朗らかという言葉がしっくりくる。それと最近、ドラムのヨースケは叩いている最中に変な表情をして笑わせる。何だかライヴが楽しすぎて、こんな顔になっちゃうという感じだ。
このライヴの前の日に深夜番組に出てスタジオライヴが放映されていた。傷彦が一言「見た?」。そして、その番組でやった"恋をしようよ"を演奏したのだけど、やっぱりテレビよりライヴの方がいい。だいたいテレビは短くしてるし、迫力が違う。もちろん、お決まりの失神シーンもあり、笑わせるところは笑わせる。やっぱり彼らは生で体験すべし。そして最後は"恋のゼロハン"で、時速30キロで疾走するロックンロールだ。荒々しさとキャッチーさとユーモアが無理なく同居している。一番のキラーチューンだ。
このバンドは「最後のGS」と自分たちのことを言っているんだけど、音楽への真摯な姿勢、笑いたっぷりのステージング、この勢いを見ていると、もしかしたら彼らが道を切り開くかもしれない、ならば、21世紀最初のGSと言っちゃっていいんじゃないかとすら思える。
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photo by keco
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