第ニ回日本ロックフェスティバル @ 高円寺無力無善寺 (20th - 27th June '04)
「極楽に一番近いフェス」 - Intro -
高円寺のJR高架下に所在する、無力無善寺という名の「アート・バァ」に初めて足を踏み入れたのは、2003年の秋のことだった。丁度「第一回日本ロックフェスティバル」なるイベントが催され、その開催期間のうちの1日に、私が足繁く通っているアーティストのライブが行われるということで、それを機とし無善寺に行ってみることにしたのだ。
狭い階段をトントンと昇りつめドアを開けると、そこにはいかにも高円寺らしい、6畳一間のアパートの延長線上に拡がる小宇宙といった風情の、昭和+フォーク+部室+サイケ+トタン+ファンシー+エロetc…といったキーワードが幾つも連なっていく、非常に不可思議な異空間が目の前に広がっていた。ミッフィーちゃんのタペストリーやキティーちゃんのぬいぐるみ、稚拙ながらも味わい深い手書きの仏画や、キリスト像などの装飾品のチョイスや配置も、無作為かつ無秩序に見えて、店主の「俺プライオリティ」にキッチリ守られているようだった。で、最終的にあくまで「寺」って言い張っている訳の分からなさ具合が、私の心に鮮明に刻みつけられた訳である。
そして、無善寺でまた何かいいライブがあれば行きたいなあ、などとぼんやりと思い続け半年以上の月日が経過。遂に再び行くべき絶好の機会がやって来た!そう「第二回日本ロックフェスティバル」が開催されるのである!初日のメインアクトであるU.G.MANを初めとし、中川五郎やこだま和文、KIRIHITO、工藤冬里、突然段ボール、ヒロシNa(fromニプリッツ)他、有名無名問わず多種多様のミュージシャン総勢50組以上が出演するという。これは行かない訳にはいかんだろう。毎日でも行きたいが、それは生憎不可能なのでとりあえず初日と中日をチョイスし、意を決して行くことにした。
report and photo by uko
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「極楽に一番近いフェス」 : (04/06/20 @ 高円寺無力無善寺) : review, photo by uko
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