ROCKS AT MIDNIGHT feat. BACK DROP BOMB, BOOM BOOM SATELLITES, toe and SHUREN THE FIRE @ Club CITTA' Kawasaki (18th June '04)
「策士の夜」
- Part.1 -
何年ぶりのクラブチッタだろう?マニック・ストリート・プリーチャーズの初来日か、ジーザス&ザ・メリーチェイン以来だな、と言えば相当に昔なわけで、映画を観にきたことがあるからどうなっているかは知っていたけど、改めて「このあたりもすっかり変わったなぁ」としみじみしてしまった。23時頃着くと、まだ開場してなくて、長蛇の列がオープンを待っている。オールを乗り切るためには、と近くのコンビニで食料を調達して腹に入れておく。ロビーに入ると思ったより狭い。岩盤のブースでBACK DROP BOMBの『diver sive audio EP』を買う。この日はこのEPのレコ発パーティーとして行なわれたのだ。物販の混雑をすり抜けてフロアへ。こんな入りづらい配置だったっけ?と扉を押すと、すでにDJがプレイしている。ロック、ブレイクビーツ、ハウス、レゲエと文字通りオールジャンルでフロアを暖めている。CLASHの"ロック・ザ・カスバ"なんかも回したりして自分の中で盛り上がる。
そしてライヴ一発目はtoe。ギター2本、ベース、ドラムの音響系インストバンド。4つの楽器の隙間までを音として聴かせようとする。その隙間を見せる各プレイヤーのやり取りがスリリングだ。その空間をギターノイズで埋め尽くすとモグワイになるんじゃないかなと思えるように、このバンドとモグワイの距離は近いんじゃないかな。もしくは54-71と同質なストイックさがある。
DJがレゲエ中心に回してコール&レスポンスなんかも起きたりして、次のSHUREN THE FIREが登場。一言でいって、やんちゃなブルーハーブって感じ。始めはサンプラー(もしくはブレイクビーツを出す機材)を自分で操作しながらラップして、後にピアノ、ウッドベース、ドラムが出てきて、ジャジーな演奏をバックにラップする。そういうアイディアはいいし、熱い人だということが分かって、結構盛り上がっていたのだけど、なんつーかライムが薄っぺらいんで今ひとつ。やっぱ言葉ひとつひとつが研ぎ澄まされたBOSS THE MCのスタイルと比較しちゃうし、そうなるとガキっぽさが気になってしまう。ラストは再び機材のみ。そこで出てきた低音はエイジアン・ダブ・ファウンデイションの前座に出たオーディオ・アクティヴを観たとき以来体験したことのない、ライヴハウスで聴く凄まじい低音だった。
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report by nob and photo by hiroqui |
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「策士の夜」 (04/06/18 @ Club CITTA' Kawasaki ) : review by nob, photo by hiroqui
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