The Captains @ Shibuya YANEURA Bleach @ Takadanobaba Club PHASE (13th June '04)
(東京にて)沖縄→仙台:所要時間30分
part.2 - The Captains -
と、書いて終わりではなく、この後、山手線に乗り渋谷へ。所要時間30分。フジロックで言えば、フィールド・オブ・ヘヴンからレッド・マーキーくらいの時間だ。屋根裏に着いたときにはASTORO-B'が始まるところだった。前に観たときは、柔道マン(ギター)、忍者ボーイ(ダンサー)、ナンシー・スパンゲン(に似ているヴォーカル)、ジーザス(ドラム)の編成だったけど、今回はキーボードに白いタキシードのプロフェッサーとVJを加えた大所帯になっていた。何と言うかジグ・ジグ・スパトニックというか、ノイジーなギターに打ち込み系の音、パンキッシュな女の子のヴォーカルに忍者が踊るというエンターテナー精神溢れるバンドだ。
途中、チベット僧が出てきてボサノバのリズムに乗りながら「菩薩菩薩菩薩菩薩〜、涅槃涅槃涅槃涅槃〜」とムーディーな声で歌い、ジーザス(目のところはKISSのジーン・シモンズのメイク)がハモる。そしてチベット僧が歌い終わってジーザスと握手。う〜ん世界平和だ。それからはハードなトランス風のバックトラックの"サムライ・トランス"とか、ゲストにKAMINARI KAZOKUのGAMAを迎えてヒップホップとか、手を替え品を替えいろんな音楽で楽しませる。最後にお客さんをいっぱいステージに上げてたけど、女子高生が多かったな。コスプレなんだろうか。
これでも満腹なんだが、次がヤング100V。ヴォーカルがオリジナル・ラブの田島貴男がチンピラになった感じの風貌で、キーボード、ベースは航空電子のメンバーだからかクラフトワーク風のネクタイ姿。いきなり「窪塚ビルから飛び降りた〜飛べると思って飛び降りた〜」みたいな歌を歌う、という時点で爆笑なのだが、その後も「西武鉄道スリーナイン」とか、ミッシェルガン・エレファントに捧げた"ミッシェルはエレファント"とか、どんな曲かは推して知るべしな曲が並ぶ。音的には80年代エレポップというか、ストラングラーズもちょっと入っているかも。だけど、圧倒的に印象に残るのはヴォーカルの人の存在感である。サングラスを外したら、またサングラスだったりネタを仕込んだりして笑わせる。あと、ドラマーが有り得ないくらい超巨大スティックで叩いたりと、無駄が多いのだ。こういうの好きだなぁ〜。
そして最後がキャプテンズ。この日は関東圏4日連続ライヴの最終日だけあってキレまくっていた。3日前の下北沢のライヴがこの日のリハーサルだったのかなぁと思ってしまうくらいだった。まずは、ドライヴ感が凄まじい"夕焼けサンドビーチ"、そして傷彦とヒザシがヴォーカルを分け合う"フーアーユー?"、時速30キロの速さで疾走する"恋のゼロハン"はショート・ヴァージョンだった。フロア前方に詰め掛けたファンたちの振り付けが決まった"お前一番星"、時間が押しても、失神ショーは忘れない"恋をしようよ"、そして"恋は赤道直下"まで突っ走った。その激しさ、テンションは凄まじいものがありながら、ドラムのヨースケはニコニコ嬉しそうに叩いていて、何か必死さを表さないのに、ここまでの熱量を感じさせるのは、バンドの成長なんだろう。そして、すでに23時近くになったのだけど、ちゃんとアンコールに応えて"黄昏流星群"。時間が短くて、聴きたい曲はまだまだあるけど、このバンドの姿を強烈に焼き付けるのには十分だったと思う。
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report by nob and photo by nachi
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