buttonThe Captains @ Shimokitazawa 251 (10th June '04)

砂に書いたファンレター


The Captains
拝啓 キャプテンズ様

 はじめまして。この前見に行ったコンサートのことを思い出しながらこの手紙を書いています。前からいろんな人にキャプテンズというバンドの話を聞いていて、すごく気になってました。曰く、「お客さんが振り付きで歌ってる」とか「歌の間に入る台詞が面白い」とか「曲もバラエティーに富んでいてかっこいい」などなど。それで、普段は洋楽ばかり聴いていて邦楽にはすっかり疎くなった私ですが、勇気を出して下北のライブハウスまで行ってみました。会場に着いたときには、いつもと違う場所、違った雰囲気のお客さんに、本当に来てよかったのかしらと少し不安になったものです。
The Captains

 でも、コンサートが始まってみたら、そんな不安な気持ちもすぐになくなりました。輝く照明に照らされ、観客の声援を浴びてステージに立つ4人のメンバーを見ると、もうそれだけで胸が高鳴りわくわくしてきます。まず驚いたのは、鳴りだした音が思いのほかロケンローだったことです。ボーカルの傷彦様は繊細ではかなげで虚弱体質っぽいのに、音は全然弱っちくない!そして見事にキャッチー!聞いた瞬間すぐに、これは好き!と思いました。中でも特に私が好きなのは、『恋は赤道直下』です。切なげなエレキギターのイントロから、「遠く過ぎゆく…」というロマンチックな歌い出し、そこにコーラスが入って盛り上がり、一気に「赤道直下のマグマさ」でキメのところまで、歌詞もお客さんの振りも含め全てが最高です!見ている私はドキドキしっぱなしで、傷彦様が失神するより先に完全にノックアウトされてました。

 正直に告白しておくと、キャプテンズのこと初めはギャグかと思ってたんです。だって自称「最後のGS」だし、衣装は学ランていうかマントを取ったデスラー総統みたいだし、曲名は60年代の日活青春映画と見まがうようなネーミングセンス炸裂だし…。だけど、実際にコンサートを見て、4人が本気でGSをやっていることがわかりました。その熱くひたむきな姿とエンターテイメント精神に、見ていて思わずハートをわしづかみにされてしまったという訳なのです。
The Captains

 いつもは演奏の合間にラブレターが登場すると聞いていたので楽しみにしてましたが、私が行った時はなかったので、代わりにファンレターを書いてみました。今度私がコンサートに行く時には、ラブレターも見られるといいなと思います。

 暑かった今年の夏も少しずつ終わりに近づき、もうすぐ秋がやってきますが、キャプテンズはいつの季節も変わらず私たちにいい音楽を届けてくれることを願っています。

 では、お体にお気をつけて。ごきげんよう。


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