buttonKenji Endo @ Shibuya Club Quattro (3rd June '04)

不滅の男 - part1 -


遠藤賢司_Kenji Endo
 来てよかった。生きててよかった。そして、エンケンが生きててよかった。遠藤賢司、齢57を重ねた不滅の男。35周年のこのツアーで出会えた僕はとんだ幸せ者だぜ、まったく。ではここで、今日のライヴをひとことで言ってみようと思う。「純音楽の道を究める求道者、遠藤賢司のドキュメントに居合わせた。」…う〜む、カタイ。「僕ら愉快な乗客仲間、エンケン列車でシュッポッポ。」…う〜、ちょっと。「エンケンの家で遊んできた。」こんぐらいがちょうどいいのでは。限りなくプライベートな空間だったという印象。いい意味で肩の力を抜いた感じだった。エンケンも僕らもお互いに。

 決して難しい言葉を多用しないエンケンの誠実な歌。歌詞に出てくるのは"僕"や"おまえ"に、カレーライスなど食べ物が多い気がする。生活中心というか。もちろんそうでない歌もあるけど、「僕らは生きているんだからさ、生きているんだってことを歌おうよ。」って言っているように聞こえる。僕は。形ばかりかっこつけて嘘の歌ばかり歌っている男子ども女子ども、たまにはカッコつけていいけど、エンケンを聴けよ。歌はこんなに自由なんだぞ。最高なんだぞ。ということです。
 開演時間から約20分押しでスタート。僕はアーティスト側に立ったことがないからいつも、「この押しの時間は何しているんだろうな。」と思いつつ、ひたすら待ちわびている。わびた甲斐有りエンケンの登場は素晴らしくかっこよかった。単身ステージに現れ一曲目は"純音楽の道"。よく見ると何か背負っている。ランドセルかと思いきや実はミニアンプ。そこまでして音を増幅したいか!しかし、後ろから前から何処から見てもかっちょえ〜な〜。男だなぁ。

 続く"カレーライス"やら"夜汽車のブルース"やら名曲が次々と演奏されているが、一曲一曲素晴らしいので、今日はなにやら特別な、エンケンのラストライヴなんじゃないかと思ってしまうくらい。一曲入魂とはこのことか。ブチ切れテンションでギターを掻きむしる。鬼神の如き姿に僕は言葉を失う。逆に、聴かせる歌はどこまでも繊細で、五感が冴える。
遠藤賢司_Kenji Endo
遠藤賢司_Kenji Endo
 限界ギリギリのパフォーマンスが休む間もなく続けられ…というわけでもなく、MCで思いっきり力を抜くという技をエンケンは使う。親しい友人に語りかけるような調子で軽快にしゃべる。しかし、テンポが独特で、"まったり"と"こってり"の中間というかそんな調子なんで、そうこうしていると演奏時間よりMCの方が長いなんてこともざら。言いたくてしょうがないことがいっぱいあって溢れ出しちゃっているんだろうな。途中何度か、「これはエンケンのラジオ番組なのでは?」と思った。ラジオで聞いたら面白いよ、きっと。もちろん生でも面白いけどさ。
遠藤賢司_Kenji Endo  そんなエンケントークショーではありますが、その中のひとつ、一番最初に作った歌だという"ほんとだよ"誕生秘話の話しっぷりに、僕は神々しさすら感じてしまった。マグのインタビューでも触れているけど、この曲は雅楽の影響を受けてできたらしい。高校生のエンケン少年は学校の帰りに八幡様で聴いた音楽を通じて、天女が降りてくるのを感じたという。両手を掲げ、表情も駆使してその時の感動を表現するエンケンの姿に鳥肌が立った。続いて演奏された"ほんとだよ"を聴いて言葉にならない感動を覚えたことは言うまでもない。心底まいった。



report by toddy
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buttonmag files :

button不滅の男 (04/06/03 @ Shibuya Club Quattro) : review by toddy, photo by hanasan
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button『感動という言葉の重さ』 (04/05/26 @ Shinsaibashi Club Quattro) : review by yohsuke,photo by ikesan
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buttonエンケンは... 永遠に不滅です! (00/9/13 @ Shibuya On Air West) : review and photo by hanasan

buttoninterview :
button不滅の男、エンケンの声を聞け Vol.1 (04/04/09) : interview rad, photo by hanasan
button不滅の男、エンケンの声を聞け Vol.2 (04/04/09) : interview rad, photo by hanasan


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Kenji Endo

http://www.enken.com/



live schedule : (予定)
7/16 (fri) : Kichijoji Star Pine's Cafe
7/23 (fri) : Koenji Show Boat
8/1 (sun) : Folk Jamboree 2004 in Iwamizawa, Hokkaido
8/28 (sat) : Kawasaki Shimin Museum
*詳しくはこちらでご確認ください。


previous albums :

遠藤賢司

"東京ワッショイ" (傑作中の傑作です)



The latest album is ;

Kenji Endo

"純音楽一代 遠藤賢司厳選名曲集"


previous works...

compilationなど
"1969フォーク・ジャンボリー" (live 3trax)
"1970フォーク・ジャンボリー" (live 1track)
"アシッド・フォーク・ヴィジョン" (compilation 3trax)
"1971フォーク・ジャンボリー vol.1" (live 3trax)
"第4回フォーク・キャンプ・コンサート" (live 1track)
"黎明期ライヴ!" (初期のライヴ10曲収録)
"GOOD MORNING JAPAN~ハガクレTHE BEST" (compilation 1track)
"ニューロックの夜明け 番外編9 キング・ニューロック・シングル集" (2trax)
"ニューロックの夜明け番外編3 Toshibaエキスプレス・ニューロック・シングル集" (3trax)
"ニューロックの夜明け番外編 Polydor・ニューロック・シングル編『 自由に歩いて愛して 』" (2 trax)
"パック・イン・ミュージック" (1 track)
"URCアンソロジーVol.1 URCの誕生" (1 track)
"ニューロックの夜明け番外編4 『 URC“発禁”ライブ・セレクション 』" (2 trax)
"テクノ歌謡コレクション*King編 エレクトリック・ラブ・ストーリー" (compilation 2 track)他

DVD
"ROOTS MUSIC DVD COLLECTION Vol.6" (7 trax)
"FANDANGO NIGHT 2003@新宿LOFT" (1 track)
"ROOTS MUSIC DVD COLLECTION Vol.9 ROOTS MUSIC 音楽祭1 " (4 trax with 中川五郎、高田渡)

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