Steve Kimock Band @ Shibuya O-East (28th May '04)
「楽器のうまいやつ」
驚いた。こんなにすごい人がいるとは、おれが無知なだけか、アメリカのジャムバンドにはこういう人材がゴロゴロいるのか、もし後者だったらとんでもないことである。スティーヴ・キモックが連れて来たドラマーを観て、ひたすら「すげぇ・・・」とつぶやくしかなかったのだ。もちろん、主役はスティーヴ・キモックで椅子に座ってのペダル・スティールやギターは、ジャズ/フュージョン、サザンロック、サイケデリックをベースに気持ちいい音色で響いていた。だけど、主役を食う勢いだったのがドラムのRodney Holmes。豪放にして繊細、ハードなのもグルーヴィーも完全対応するだけでなく、腕が見えなくなるくらい速く叩けるのだ。これはマジ衝撃的だった。去年のフジで観たサウンド・トライブ・セクター9のドラマーであるザックを観て「ヤバイ!新たなドラムヒーロー誕生だ!」と思ったけど、それに匹敵するインパクトがあった。
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O-Eastは、踊るスペースが確保されているけど、そんなにスカスカでもなく人が入っている感じ。録音OKのテーパーズエリアがあったりして、ストリング・チーズ・インシデントのときと似たような、フジでいうとフィールド・オブ・ヘヴンな雰囲気である。おそらくお客さんがカブっているのだろう。外国人率も高い。だけど結構会社帰りもいて、年齢も幅広く、客層をひと括りにできない感じがする。まさにそれがFOHなのだ。
そしてフロアで踊っているお客さんがドリンクバーへと飲み物を求めて頻繁に入れ替わり立ち替わりになるようにアルコール消費量の多いライヴだった。この会場はドリンクバーが3ヵ所あるから買いやすいというのもあるわけだが。そんなピースフルな雰囲気がある中で、スティーヴ・キモック・バンドは超絶技巧な演奏をまざまざと見せ付けた。楽器が上手いやつのライヴというとジャズとかプログレとか「騒ぐな、席立つな、曲に合わせて拍手するな」と鑑賞会みたいになってしまいがちだけれど(実際、キングクリムゾンのライヴでそういう輩がいた。音楽は素晴らしいのに)、そうならないのは、何よりも基本にダンスがあることで、この自由な空気、ポジティヴなものがあるためなのだろう。
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そんなわけで、いかにも野外レイヴが好きそうな、頭よりまず体が反応する人たちがフロア前方を陣取って踊りまくっていた。ただ、この手のバンドにしてはそんなに長い曲があるわけでないし、時にストレートなロック的な展開もあって、普通のロック好きでもスンナリ入っていけるような気がする。もうちょっと、いわゆるロックファンも来て欲しいし、楽器やっている人にも観て貰いたいと思った。ライヴは途中30分くらいの休憩を挟んで22時すぎころまでやったのだ。終わって客電が点き、撤収が始まっても熱狂したお客さんたちの拍手が止まらず、スティーヴ・キモック本人が出て来て握手会状態になってようやく収まったのである。
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report by nob and photo by keco
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mag files :
「楽器のうまいやつ」 : review by nob, photo by keco (04/05/28 @ Shibuya O-East)
photo report : photo by keco (04/05/28 @ Shibuya O-East)
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