Black Bottom Brass Band @ Hibiya Outdoor Music Hall (23th May '04)
『雨雲?ジャンル? 関係ないない!』
いまにも雨が降りだしそうな鈍色の空の下、日比谷野外音楽堂で開催されたジャパン・ブルース・カーニヴァル。今年で19回目を迎えるこのイヴェントには、多数のブルースフリーク達が集結していた。オーティス・ラッシュ、THE DEREK TRACKS BAND、近藤房之助&HIS B&Oというこの日のラインナップの中で、Black Bottom Brass Bandは異色の存在だったかもしれない。観客のほとんどはデレク・トラックスのスライドギターや、オーティス・ラッシュの成熟しきった歌声を目当てに来た人達だろう。しかし、そんな中でBBBBが見せてくれたのは、どんな時でもどんな場所でも自分たちのスタイルで音楽する、ということの素晴らしさだった。
|
 |
 |
バラバラの服装でステージに現れたメンバーの様子は、いつも通りのラフで気楽な印象。あまりにも普通にステージにいるものだから、彼らに注目していた人は少ないように見えた。しかし、曲が始まるとその空気が一変する。それぞれが好きな楽器を好きなように鳴らし、着ている服と同様、一見バラバラに感じるのに実はしっかりひとつになっている音。
|
そんな音に引きつけられ、ブルージーなテナーサックスが耳に残る1曲目が終わるころには、観客の視線は思いっきりBBBBに向けられていた。2曲目の"ワッショイブギ"で「祭り番長」と紹介されたヤッシー(トロンボーン)が「ワッショイ、ワッショイ!」と会場をあおりだすと、最初はまばらだった場内の手も少しづつあがりだす。そのノリをさらに盛り上げるべく、身体をくねらせながらステージ上を練り歩くヤッシー。底抜けの明るさと楽しさを、それぞれの楽器と全身を使って表現するメンバー達。自分たちの個性を存分に発揮し、自信をもって出す音はキラキラと輝いて見えた。雨雲が空を覆う客席に比べて、ステージがどんどん明るさを増していったのは、決してライトのせいだけではなかったと思う。
|
観客を100%引き込めた…とはいえないかも知れない。だけど、Black BottomBrass Bandが放ったハッピーな音は、その場に集った人達の耳に、身体に120%届いていた。それだけは間違いない。
|
report by wacchy and photo by mari |
mag
files :
『雨雲?ジャンル? 関係ないない!』
: (04/5/23 @ Hibiya Outdoor Music Hall) : review by wacchy, photo by mari
photo report
: (04/5/23 @ Hibiya Outdoor Music Hall) : photo by mari
楽音
: (04/4/10 @ Ebisu ケセラ) : review by taisuke, photo by mari
photo
report : (04/4/10 @ Ebisu ケセラ) : photo by mari
ホーン≒ピストル
(04/2/17 @ 渋谷BYG) : review by taisuke, photo by hanasan
そっちは最高!
(03/11/20 @ 渋谷BYG) :review by rad, photo by hanasan
おもちゃ箱
(03/8/12 @ 渋谷クアトロ) : review by taisuke, photo by hanasan
photo
report (03/8/24 @ Akasaka Blitz) : photo by saya38
うねり出すぶっといグルーヴ
: (02/6/7 @ Tokyo FM Hall) : review by DJ SASA, photo by hanasan
photo
report : (02/6/7 @ Tokyo FM Hall) : photo by hanasan
|
|
|