The Vines @ Shibuya Club Quattro (19th May '04)
『腐ったみかんの法則』
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「チケットありませんか?」のボードを掲げる者が渋谷クワトロ前にあふれ、THE VINESの人気の高さを物語る。だが、そのチケットはギャンブル的な要素が他のバンドに比べて大きい。「ライブの善し悪しがはっきり分かれ、かなりの確率で崩れる」との前評判が流れていることにも明らかで、手にした者にとっても不安が付きまとうハイリスクな賭けである。果たして万馬券となるか?
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結果は「ヴァインズ號、騎手クレイグ・ニコルスの試合放棄で失格」そんなところだろう。この日のライブは見せ物だった。アーティストが「アート」として見せる意思があれば、見逃すまいとのめり込める。演奏がしっかりできていれば、パフォーマンスもおバカなMCもアクセントとなり盛り上がりに拍車をかける。だが、グダグダな上に…
「D**Gくれ。」(オーディエンス「え?」)
「いや、マジで…」(一同、凍り付く)
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いくらなんでも、これはマズい。F**KやS**T、S**Kなどの四文字言葉が次から次へと吐き出され、しまいにはろれつがまわらず「@#&$%…」と意味不明。音が聞こえるレポートを書こうと努力はしているが、このライブの音を届けたらまずいだろ。まず人間性だろ。おまえはアクセル・ローズかこの野郎! 心構えをしていてよかった。悲しいことだが、これはマジだ。
"Get Free"の歪んだリフが流れ、救いになるかと思えば1フレーズで裏へと引っ込む。狙ったのだろうが、シャレになってない。オーディエンスは完治しない傷を負わされ、不安がさらに倍増し、クレイグの顔色ばかりをうかがうようになった。
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彼に振り回されるメンバーも、三者三様の戸惑いを見せていた。パトリック(B.)はいら立ちからか終始鋭い視線をおくり、ライアン(G.)はうなだれっぱなしで、意思疎通など到底無理だとハナからあきらめていた。彼の顔はどんなだっただろう。ハミッシュ(Dr.)は「これでいいの?」と必要以上に気を遣っていた。いったい誰にかって? もちろんぼろぼろなフロントマンだ。オーディエンスなど彼らの中で存在すらしていなかったのだから。
「面白い」といえば面白い。でも「最悪」だった。
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ライブ後、とあるカフェにて1stアルバム『HIGHLY EVOLVED』をかけてもらった。ヘロヘロだったライブとは違ってグルーヴに迫力はあるし、喉を酷使して叫び、また、なだめるように囁きかけるクレイグの声に「このアルバムはやっぱりいいわぁー」となる。この日は特にね。
最後に。
『通知表』 クレイグ・ニコルス突出した感性の持ち主で、メロディメイカーの才能あり。ただ、落ち着きがなく、人をなめてかかる傾向がある。信頼できる人物が、彼を正しい道へと導くことが必要です。
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| report by taiki and photo by mari |
Mag files
『腐ったみかんの法則』 (04/05/19 @ Shibuya Club Quattro) : review by taiki, photo by mari
photo report (04/05/19 @ Shibuya Club Quattro) : photo by mari
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