BLOODTHIRSTY BUTCHERS @ 札幌Bessie Hall (6th MAY '04)
凄い音楽が凄い勢いで鳴る場所 -- part1 --
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昨年のRISING SUNやFUJI ROCKにおけるパフォーマンスで、4人になったBloodthirsty Butchersを見た時、僕は未来に対する大きな可能性を感じた。それから、半年ちょっとで届けられたアルバム「birdy」にはその可能性の結実を確信した。これまでの彼らに比べると、オープンな快活さとかポジティヴな感じが強くなっているし、それが音の気持ちよさに直結しているのだ。だから、個人的にはとてつもない期待をもって会場へ出向いた。
観客の雰囲気にはちょっと緊張が漂っている。一音とも聞き逃してはなるまいというような、シリアスな感じを受けるけど、それも凄く期待しているがうえの緊張なんだろう。彼らが登場すると、それまでのしんとした雰囲気がブレイクされて大きな拍手が巻き起こった。
ドラムの小松の「1、2、3、4」というカウントから、一気に轟音が唸り出す。いつもこのBESSIE HALLで観ているライヴよりずっと音がでかい。モータウンサウンドを思わせるビート感を持つ「love supreme」からスタートだ。ベースの射守とドラムの小松が作り出すリズムが、鋼鉄のごとく、巨大なサウンドを支えている。その重力と遠心力とを行き来する運動の軌跡は限りなくしなやかで、しかもあちこちに独創的な工夫が聴こえるというもので、圧倒的な魅力を放っている。
リズムセクションがそれだけ強力なので、田淵と吉村のギターは自由奔放に暴れまわることができる。やはりギターが2本になった必然性みたいなものを2人の演奏から感じることができる。どちらかがリズムに回って、どちらかがリードをとるということができるようになるだけでも、音の広がりというのは違ってくるものだし、ギターの音がビートに加わっていくことで、グルーヴにさらなる厚みが生み出すことができる。それが今の彼らのポジティヴなサウンドに凄くぴったりきている。
射守、田淵、吉村の3人が飛び散らすオーバードライヴやディストーションが生み出すノイズタペストリーの迫力はやっぱり凄い。本当に頭がどうにかなってしまいそうになるわけだが、それも、内省の中から外へ向かっていこうとするパワーが強く感じられるから、聴き手にダイレクトに届く。それがとてつもなく気持ちいいのだ。この音と脳と脊髄と気持ちが一緒に快感へ向かっていく感じこそ、彼らがポジティビティを鳴らすことによって得たものなのだと思う。
「Jack Nicholson」は今回の彼らのツアーTシャツのキーワードともなっているし、アルバム「birdy」の1曲目にもあるように、今の彼らを象徴するようなナンバーだと思う。そして、この強力なサウンドが、アクセルを踏み込んで疾走していく時の加速度、ドライヴ感がたまらなくいい。アルバムで聴いたときにも、もの凄くかっこいい曲だと思ったけれど、ライヴではその迫力が倍加していく。音の生命力がとっても強く感じられるからだと思う。バンドの轟音に負けじと渾身のシャウトで歌いつづける吉村の表情が凄くかっこいい。
観客は1曲1曲終わるごとに大きな拍手を送る。でも、それ以上の歓声というようなものは起きない。彼らがチューニングしている間も静かに見守っていて、その音すら聴こうとしているかのようだ。
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reported by ysmz and photo by q_ta
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mag files :
凄い音楽が凄い勢いで鳴る場所 : (04/05/06 @ Sapporo Bessie Hall) : review by ysmz, photo by q_ta
Photo Report : (03/07/13 @ Shibuya Quattoro) : photo by ryota
Photo Report : (03/06/06 @ Shinjuku Liquid Room) : photo by keko
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