JACKSON BROWNE @ Osaka Koseinenkin Geijutsu Hall (28th April '04)
日本のウエスト・コーストより愛をこめて
- 後編 -
さて、何としても昨日のリベンジをと臨んだ2日目。席は昨日とは反対側、右端の最前列だ。ジャクソンは昨日と同じグレーのシャツでコンバンワ!と登場し、まずはアコギの"The NightInside Me"でスタート。「昨日も楽しかったよ。昨日も居た人どのぐらいいる?」なんて声をかける彼。昨日あんなに残念な事があったのに、楽しかったなんて…。それでも、昨日2曲やったウォーレン・ジヴォンの曲も含めて、今日はほとんど昨日とは違うナンバーだ。通いのファンが多い事もよく考えてくれてるなあ。何より今日は自分勝手にリクエストを叫ぶ客がいない。昨日の事があるだけに、皆まるで宝箱の奥に耳を澄ますかの如く、じっと聴き入っている。ジャクソンも昨日よりもずっとのびのびと歌っている感じだ。
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ゴスペル・ソングだよ。実際にはゴスペルじゃないけど、自分の道を見つける歌なんだ」と始めたのは "World In Motion"。変わりゆく世界の中で自分の道を問う事。それこそ彼の真骨頂だが、決して音楽の形ではなく、神に己の生き方を問う根底に同じものを見い出すのかと感心させられる。
ずらり並んだギターの前に立った際、「お気に入りはどれ?」と質問が飛ぶも、「う〜ん、その時弾いてるのがそうだから、特に決められない」 なるほどねとこっちも納得したのに、「待てよ、どれが一番かなあ」とばかりに、あとでまたギターの方を振り返る彼には思わず笑いが。「サイコ〜!」の声には"aiko?"と聞き返すので「ノー!ノット・アイコ。サイコー!ミーンズ・グレイト!」とこっちも懸命に叫ぶが、どうにもわからず困った彼は♪アイコ、アイコ、アンディと歌い出してこれまた爆笑。それでも、こんなやりとりがいいんだよと楽しそうだ。そして前半の締めはこれも昨日はやらなかった"Rock Me On The Water"。
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後半は、ファンからの花束を受けとると、ていねいにアンプの上に置き、昨日同様"ForEveryman"から再開。昨日よりお客が静かな分、歌もギターも「ジャクソン100%」な力強さが際立つ。オオサカ・ピープルにはグレイトなグルーヴがあるね。とジャクソンからお褒めの言葉も飛び出す。ああ、こうなると昨日聴けなかった"Call It A Loan"も聴きたい。他の人達のいろんな声に紛れて私も「Call It A Loan、プリーズ!」OK、みんな心に留めとくよ。その後のだめ押しリクエストもあって、遂に"Call It A Loan"が始まった。「ローンに出来ないか?」と歌いながらも、まさしく昨日の借りは返したよ!な瞬間だ。
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以後どれほどリクエストの声が飛びかっただろう。でも昨日のように振り回される事はなく、"I'm a player" と言いながら、ちゃんと昨日とは違うものに応えていく彼。"LookingEast"ではアコギ1本ながら予想外の力強さに圧倒されたかと思うと、次の"These Days"ではコードを差し込むのを忘れたままイントロを弾き、おっとっと(笑)。一瞬それもわからぬほどの静けさがとても心地よい。そして始まった"The Pretender"は、昨日と同じ曲のはずなのに、その歌声にも叩くようなピアノにも比べ物にならない程の力がこもっている。続く"Take It Easy"はもう割れんばかりの手拍子。もちろん立ち上がってウ〜ウウなコーラスまでしっかり参加だ。そして、今日の"Running On Empty"は、総立ちノリノリで迎えるアンコール。彼がギターを一瞬止めても手拍子は鳴り止まず、オオサカ、そのまま続けて!とジャクソンもさらにあおる。曲が終わり彼が引っ込んでも、場内はまだ大騒ぎだ。
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さあ、もう一度彼がピアノの前に座ったら、もうやる曲は1つ。"The Load-out" しかない。Tonight the people were so fine のところも今日は胸を張ってイェ〜と返せるね。次の公演地、ナゴヤもしっかり歌い込み、手拍子が湧き上がる。いよいよ最高の締めに突入だ。昨日の分まで思いきり歌おう。 "アイウォンチューステ〜〜イ、ジャスタリルビルロンガ〜" "ステイ!" "カモカモカモ"のジャクソンとの掛け合いもバッチリ。この熱気だけ見れば、1人きりのアコギ・セットだなんてきっと誰も信じないだろう。ジャクソンのゴキゲンな笑顔と共に、2時間を越えるショウは無事幕を閉じた。
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ああ、よかった、よかった!これでいい、これでいいのだっ!頭の中はすっかりバカボンのパパ状態と化し、客電点灯後も、まわりの人達と「よかったですね〜!」大会に。予定調和と笑うなら笑え。息を潜めるほどの静けさの中でも、総立ち大合唱の中でも。いつだって彼の歌の数々が私達ファンにとって、どれほど大切なものなのか。そしてどれほどの誠意をもって彼がそれに応えてくれていた事か。この2日間で改めて心に刻む事が出来た。それは何物にも代えがたい幸福なのだ。またサエないプリテンダー生活に埋もれる私だけれど、だいじょうぶ。ジャクソン・ブラウンという煌きを決して見失ったりはしない。
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- Set List -
1. The Night Inside Me
2. Song For Adam
3. For A Dancer
4. Mutineer (Warren Zevon's song)
5. Something Fine
6. World In Motion
7. Sergio Leone
8. Linda Paloma
9. The Naked Ride Home
10.Rosie
11.Rock Me On The Water
--- Intermission ---
12.For Everyman
13.Somebody's Baby
14.I Thought I Was A Child
15.In The Shape Of A Heart
16.Call It A Loan
17.Fountain Of Sorrow
18.Farther On
19.Looking East
20.These Days
21.The Pretender
22.Take It Easy
- Encore 1 -
23.Running On Empty
- Encore 2 -
24.The Load-out
25.Stay |
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report by ikuyo and photo by ikesan
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日本のウエスト・コーストより愛をこめて 前編 / 後編
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