String Cheese Incident @ Zepp Tokyo (22nd Apr. '04)
お台場にもフィールド・オブ・ヘヴン
|
渋谷からりんかい線直通の電車に乗り、東京テレポート駅で降りて、地上に出ると、大きい観覧車が眼に飛び込んできた。お台場に吹く風が海に近いということを教えてくれる。観覧車の真下にある、ZEPPに入ると、カラフルなTシャツやエスニックな服を着た人が目だったり、テーパーズ・セクション(録音を許可されたエリア)があったり、裸足の人が結構いるし、フジロックのフィールド・オブ・ヘヴンのような、あのゆるい空気がお台場の埋め立て地でも再現されている。
|
|
何故か大声でビートルズの"Ticket To Ride"を歌っている集団もいる。そしてお客さんが持ち込んだ大量の風船がバレーボールのようにお客さんの頭上を行き交い、開演前からフロアの上を沢山舞うところまでなった。ストリングチーズインシデントのライヴを楽しもうと、皆気合いの入った――いや、あのゆるい空気は、気合いじゃないよなぁ――でもライヴに来ている人は楽しもうという気持ちがすごく高かった。
|
 |
 |
メンバーが登場して歓声の大きさは凄まじく、決して満員とは言えないフロアからこの歓声ということは、お客さんのほとんどが叫んでいたことになる。ストリングチーズインシデントは、カントリー、ロック、ファンクが混ざりあったいわゆるジャム系のバンドで、アメリカの音楽のあらゆる伝統がこのバンドに流れ込んでいることがわかる。この日の前半は、どちらかというとカントリー色が強く、アメリカの大地に根差した感じがして、それでいてグルーヴも感じさせるのだ。
この手のバンドではもはや当たり前のことだけど、演奏はめちゃくちゃ上手くて、楽器をやっている人にぜひ見てもらいたいのだけど、それがただ、演奏が上手いだけじゃなく、歌心も十分にあって、きれいなハーモニーも楽しめる。どんな人でも、それぞれの楽しみ方で、いかようにも聴きとることが出来るのだ。第一部最後の曲は日本の男のヴォーカリスト(名前失念)をゲストにボブ・ディランの曲を日本語でカバーする。
|
|
休憩時間を経て第二部は、どちらかというと、ロック〜ファンク色が強い感じ。どんな曲をやっても、底に流れる、ノリ/グルーヴはずっと一貫していて、これが野外レイヴとか好きな人にも支持されているのだなぁと思う。そして何よりもピースフルな空気を作り出していること。前回の来日でも渋谷にフジのフィールド・オブ・ヘヴンを再現したように、今回もアーティストとお客さんがお台場にフィールド・オブ・ヘヴンを作り出してしまったその「場を作り出す力」は、あまり他のライヴでは観ることが出来ない。アーティストとお客さんの結び付きを感じられて、かつ、閉じてない開放的な空間を作り出したのだ。
|
|
report by nob and photo by keco
なお、String Cheese Incidentの写真は4/23の東京公演を撮影したものです。
|
|
|