Buffalo Daughter, audio active @ Shinjyuku LOFT (17th Apr '04)
音の宇宙、君はコスモを感じたことがあるか
part.2 - audio active -
バッファロードーターが終わり、セットチェンジの間にドリンクでも頼もうと並んでいると、宇川直宏さんを発見。宇川さんは、スーパーカーやボアダムスなどのスペイシーな音楽とのコラボを得意とする気鋭のPVディレクターであり、石野卓球やジェフミルズのVJを務めるなど一言では紹介しきれない複数の仕事をこなすクリエイター。その彼が今日のライヴのVJを務めた。ステージが小さくてあまり映像が見えなかったのが残念だったが、グルグル回っていくグルーヴィーな映像にシュールな物体が当てこまれ、頭の中はグルグル状態。今日のバンドの音楽にはもってこいな人物というわけです。
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「We are audio active from the out space」というわけで、スペースシップ「タイマ母艦」の乗組員達がこの日、新宿に姿をあらわした。バンザイ!初期リリースアルバム4タイトル、再発バンザイ!わたくし、気合の全購入でこの日のライヴに備えたのであります。原付を運転中、マックスヴォリュームで聴いているとトリップしてしまい事故を起こしかねない大変危険なブツとなっております。みなさんもお試しあれ。
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低音爆音パラダイス。オーディオアクティヴのライヴはその攻撃性と裏腹に、低く低くジリジリ責めてくる曲展開が多い。それにしても、この唯一無二の空間は一体どうやったら生み出すことができるのだろうか。僕の近くにいたひとは、しきりに「ヤバいヤバい」と連呼している。特にアゲアゲな時じゃなくてもだ。わかるよその気持ち。おいらも足のステップが止まらんぜ。
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とはいうものの、ずっとダウンスネークビートばかりでは能が無いってもんで、当然このバンドにも超アゲアゲなポイントに入る瞬間がある。その合図ってのも単純明快、たいていはサンプラーやシンセサイザーのようなものを操作しているヴォーカルのMasaがマイクを握りステージの中央に現れる時こそその時だ。It's high time to take you higher !! 『Robot War』のイントロが流れた瞬間にフロアは爆発した。ドラマチックなイントロから超高速ビートに移り変わる瞬間、世界は変わった。Masaのリリックは視覚的な効果も相まって、畳み掛けるように我々の感覚を刺激する。この指数関数的に厚みを増す波状攻撃の合間を縫って、抜けるようなスネアの「スカァーーン・・・」という音。たまらんです。。。
全体としてはアンビエント気味な曲の方が多かった今日のライヴ。個人的にはもっとうるさい曲をバンバンやって欲しいものだったがそれはまた次で。
今日の対バンはそれぞれのワンマン以上に重要な体験になったと思う。バンドにとって、そして観る側にとっても。新たな音楽の道を切り開く、オリジネーターとして登場した両者。彼らの「音楽の旅」に終着駅はなさそうだ。
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report by toddy and photo by yusuke
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