NINJA TUNEは、そのCOLDCUTが総帥を務めるレーベル。当時のシーンの最先端がトリップホップからドラムンベースへと移行する過渡期に颯爽と登場し、栄枯盛衰の激しいロンドンのシーンで、十四年間独自のレーベルカラーを守り続けてこれたのは、たんにブームだけでは終わらせないポリシーと実力、そしてなによりもポストモダンな彼らの未来性にあったのではないかと思う。この日のショウで盟友HEXSTATICがやっていたことは、すでに十年前にCOLDCUTがやっていたことだ。
三年前のフジロックでは、核実験のキノコ雲の映像や環境保護団体グリーンピースのテレビCMなど、社会性の強いメッセージをふんだんに散りばめていたのが印象的だったが、この日のショウは、97年に当時のレーベルメイトだったDJ FOODやUP BUSTLE AND OUTらを引き連れ、東心斎橋のイベント会場丸々三フロアを貸し切って行われたツアーのときのように、どちらかというとパーティ仕様、理屈よりもまず楽しませることが大前提、という印象だ。
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ピッチを早めたGIL-SCOTT HERON "Revolution Will Not Be Televised"ネタや、BEASTIE BOYS "Jimmy James"ネタなど、ブレイクビーツにファンク、ジャズ、ヒップホップのソースを小気味良く散りばめ、ソースに合わせてサイケなソウルトレインやブレイクダンサー、ジャズ・ベーシストやトランペッターのモノクロ映像が、まるでリアルタイムに演奏やダンスをしているかのようにリフレインする。二時間ほどのセットの後半は、グリグリと腰にくるジョグリン系のベースラインを多用していたあたり、流行を意識したセンスも申し分ない。パーティ仕様ならではか。 |