buttonNINJA TUNE @ 大阪マザーホール

ポストモダン・ニンジャたちに時代は追いついたか

- part1 -


Coldcut
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 2001年のフジロック・フェスティヴァルの二日目、ホワイトステージのトリを飾ったのは四年ぶりの来日だったCOLDCUT。映画『ブレードランナー』の映像とサウンドトラックで幕を開け、ブンブンと唸りながら回転するブーメランが、チェーンソーでバッサリと切り倒される大木が、アボリジニーやマサイやヤノマニのトライバルな映像の数々が、そのままダイナミックなビートとなり、音と映像が徹底的に同調した偏狭的ともいえるコラージュ・アーティストぶりと、淡々とした未来志向の構成とで、彼らの底力を見せつけられた気がした。
 NINJA TUNEは、そのCOLDCUTが総帥を務めるレーベル。当時のシーンの最先端がトリップホップからドラムンベースへと移行する過渡期に颯爽と登場し、栄枯盛衰の激しいロンドンのシーンで、十四年間独自のレーベルカラーを守り続けてこれたのは、たんにブームだけでは終わらせないポリシーと実力、そしてなによりもポストモダンな彼らの未来性にあったのではないかと思う。この日のショウで盟友HEXSTATICがやっていたことは、すでに十年前にCOLDCUTがやっていたことだ。

 三年前のフジロックでは、核実験のキノコ雲の映像や環境保護団体グリーンピースのテレビCMなど、社会性の強いメッセージをふんだんに散りばめていたのが印象的だったが、この日のショウは、97年に当時のレーベルメイトだったDJ FOODやUP BUSTLE AND OUTらを引き連れ、東心斎橋のイベント会場丸々三フロアを貸し切って行われたツアーのときのように、どちらかというとパーティ仕様、理屈よりもまず楽しませることが大前提、という印象だ。


Coldcut
Coldcut ピッチを早めたGIL-SCOTT HERON "Revolution Will Not Be Televised"ネタや、BEASTIE BOYS "Jimmy James"ネタなど、ブレイクビーツにファンク、ジャズ、ヒップホップのソースを小気味良く散りばめ、ソースに合わせてサイケなソウルトレインやブレイクダンサー、ジャズ・ベーシストやトランペッターのモノクロ映像が、まるでリアルタイムに演奏やダンスをしているかのようにリフレインする。二時間ほどのセットの後半は、グリグリと腰にくるジョグリン系のベースラインを多用していたあたり、流行を意識したセンスも申し分ない。パーティ仕様ならではか。
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 あと97年のときには、山崎一の「オー、ユー・ドロップド・ア・ハンカチーフ」という棒読みカタカナ英語が話題になった某英会話教室のCM映像をサンプリングしていたのだが、この日も大阪に着いてから撮影したのか、会場となったMOTHER HALLのエントランスや千日前の商店街の映像も飛び出し、このへんのユーモア感覚も健在のようだ。メンバー二人のアニメキャラも相変わらず登場。アンコ?を終えて最後は「doumo arigato gozaimashita,osaka」というローマ字のスーパーがスクリーンに流れる。

report and photo by ken




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