NINJA TUNE feat. Bonobo / Kid Koala / Coldcut / Hexstatic and Jason Swinscoe @ Shibuya O-EAST (2nd Apr '04)
名レーベルが魅せたパーティーの真髄 part.2
- Coldcut -
歴代のフジロックフェスティバルで一番後悔していること、それは2001年に彼らのステージを見逃したことだ。「映像が音に完全にマッチしててとにかく最高だった!」と言う友人のあの高揚した表情から予想された光景に抱いたガッカリ度合は、麻雀を打っていて逃してしまった去年のサマーソニックのハイライト、RADIOHEADの”Creep”の後悔を遥かに凌ぐ。その噂のステージを十二分に堪能してやろうと私は二階席に上り、四つのスクリーンとステージが見渡せるところまで場所を移動した。
|
 |
そして始まった彼らのステージ、期待通りの映像はまさにエンターテイメントの宝庫!!映像をウリにしたパフォーマンスというものは今までいくつか観たが、COLDCUTほど特異なものは今まで観たことがない。スクリーンに現れる各界のイコン的存在、つまりは誰もが知っていそうな有名人という「大ネタ」がビートにあわせて喋ったり踊ったり歌ったり...(確認できたのはミッキーマウス、エリツィン元ロシア大統領、リーペリー、ミック・ジャガー、ブーツィー・コリンズ、英ブレア首相、アンディ・ウォーホルなどなど)。その映像はピースがバラバラのジグソーパズルを無理やりはめこんだみたいで丁寧や綺麗などとお世辞にも言えないのだけれど、その猥雑さというものはまさに彼らが愛して止まないオールドスクールのサウンドにも通ずるもので、裏読みを許さない陽気さが溢れていた。
|
|
サウンド展開もまた分かりやすく、かつエンターテイメント性を多様に盛り込んだものだった。楽曲は自身のトラックを含めた旧譜中心のセレクションで、Jungle Brothersのライムが聴こえたかと思えばKartis Blowが歌い、そして”ダンス天国”が来て、そのビートの上をコミカルに"Mana Mana"のドゥビドゥビコーラスが走るといった具合。
|
 |
Ninja Tuneのイベントにもかかわらず、使っていたのは自分達のトラック以外で言ったらBonoboのトラックのワンフレーズ位か?一番の盛り上がりはブレイクビーツの金字塔、DJ SHADOWの”Organ Donner”だったように、レーベルに固執することはなく、フロアの人間を分け隔てなく楽しませることに彼らの神経が注がれていたことで、観客は安心してそのビートに体を委ねることができた。羽目を外してステージ上に二回ものぼっちゃったゲリラダンサーの姿もまた一興か。
|
report by ryoji and photo by ken
なお、写真は4/3の大阪公演を撮影したものです。
|
|
|