WORD IS OUT! @ Shibuya AX (28th Mar.'04)
恐るべし10代パワー! - part2 -
イルリメが終わり一息つく間もなく、多分他の観客の大部分のお目当てであろうBACK DROP BOMBの登場。メンバーの一挙一動にやたら沸き立つ会場。しょっぱなからダイブ大会で「これが10代パワーか!」と、もう既にこの時点で腰痛をひしひしと感じていた私は、切に妬んでしまった。
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サポートメンバーでNEIL&IRAIZAがいたと思うのだが、この人たちとの交流によって得られた効果も大きいのではないかと思う。様々なジャンルの音楽要素を、うまく取り入れ血肉化することに成功している。全く型にはまらず捕らえどころのない、革新的なサウンド。幅も深みもゆとりも携えたいろんな意味で「でっかい」音を感じながら、何処までも高みに昇りつめていくような感覚を覚えた。
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しかしながらBDB、若い子だけに独占させるには十分勿体無いバンドだ。聴けば聴くほど含蓄のある音が、鼓膜をじんじんと刺激してくる。エッジの尖った鋭利な音でありながら立体感があり、全てを包み込むような懐の広さとおおらかさに満ち溢れている。確かにダイブやモッシュで暴れたり全身を動かしながら聴くのもそれはそれで気持ちのよい行為だと思うが、静かに目を閉じて自然に首だけ揺らしたり足でリズムをとったりしているだけで信じられないくらい気持ちよいのだ。
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またもサブ・ステージ。CO-FUSIONの登場だ。4つ打ちの渋めなトラックにのせ、BACK DROP BOMBやWRENCHをはじめとするバンドTを着て、首からこれまたバンドのロゴ入りタオルをブラ下げた子達が激しくダンスしている。フジロックの、23:00以降のレッドマーキーを想起させる光景だ。まさしく、ひとしきり大熱狂後興奮した身体を落ち着けるに難く、まだまだ終わっちゃいねーぜと身体を奮い立たせるようにテクノやブレイクビーツのトラックにのせて踊り続ける、あの感覚が蘇る。CO-FUSIONによって紡ぎだされる、余分な贅肉を削ぎ落としたビートは、極めてストイックながらも強烈にクールだ。無機質なようで、じっくり聴いていると有機的でフィジカルな要素も感じてくる。取り立ててアヴァンギャルドでもエクスペリメンタルなものでもない。でも、そのはったりやけれん味のない「素」の音に、強烈に新鮮味を感じた。
report by uko and photo and comment by saya38 |
mag files
BACK DROP BOMB
恐るべし10代パワー! : WORD IS OUT! (04/3/28 @ Shibuya AX) : review by uko, photo by saya38
photo report : (04/3/28 @ Shibuya AX) : photo by saya38
日本人的な、あまりにも日本人的なバンド : (03/10/5 @ Zepp Tokyo) : report by nob
photo report : (03/10/5 @ Zepp Tokyo) : photo by saya38
ラウドなだけじゃない、メロディも聴け : (02/12/2 @ Shibuya Club Quattro) : report by nob
photo report : (02/2/9 @ Shibuya AX) : photo by saya38
CO-FUSION
恐るべし10代パワー! : WORD IS OUT! (04/3/28 @ Shibuya AX) : review by uko, photo by saya38
photo report : (04/3/28 @ Shibuya AX) : photo by saya38
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