button Lightning Bolt @ 渋谷NEST (11th March '04)

嵐過ぎ去りし後 - part2 -


Lightning Bolt

 またたく間にLightning Boltを取り囲む多重の人垣が出来上がった。LIVEというよりも珍事を目撃するかのような緊張感と好奇の眼差し。もう既に演奏はおっ始まっているが、音は聴こえども姿は見えず。人々の怒号とも歓声ともつかぬ悲鳴があちこちで聞こえるが、背を伸ばしても隙間からちらちら覆面とかアンプとかが垣間見れる程度。半ばあきらめて音の振動に身を委ねてみることにした。
Lightning Bolt

 リズムらしいリズム、メロディーらしいメロディーは一切なし。そういうものは演ってる方も見ている方も求めていない。でも1曲毎に(曲と言っていいのかどうかは分からないけど)、どよめきと嬌声が沸き立つ。観客を観察してみると、戸惑っているのかただ呆然と立ち尽くす人、この壮絶な景観を目のあたりにしクスクス笑っている人、痙攣しているようにビクビク踊っている人、ヘッドバンギングで汗を飛び散らさせ、周囲のギャルにあからさまに嫌悪の眼差しで見られている人…。いつ死人が出てもおかしくないぐらいのすし詰めの状態で、皆が真剣に凝視しているのがLightning Boltっていう状況がすごく可笑しい。

 ふらふらとドラマーが客席に突っ込んでいったその隙をついて、一番前まで分け入ってみた。屈強な野郎どもに周りを取り囲まれてた時よりはちょっとはましになったけど、熱気のせいでツラい状況は相変わらず。しかし一番ツラいのはLightning Boltだろう。大量の汗のせいでドラマーのTシャツは体にぴったり張り付き、背骨の形もくっきり透けて見えるほど。マスクをはずしたその顔は苦難の形相を呈している。ひととおりの観察を終え、今度は彼らのサウンドを脳裏に焼き付けようと、必死に耳を傾けてみるが無理だった。こんなに間近で聴いているというのに、実体が全く掴めない。今となってはただ「ドカドカ太鼓叩いてたなぁ…」とか「ベースは黙々と弾いてたなぁ…」とか薄ぼんやりとしか思い出せないのだ。

 いきなり「あーもう無理っ」ってかんじで、ドラマーがスティックを投げ捨て立ち去る。アンコールの拍手に応えて戻ってきたけど、かなりヨレヨレの状態。そして演奏が終わると、またフラフラと人々の波の間に消えていった。後はまるで自然災害が一過した後のような虚脱感が、あたり一面に漂うばかりとなった。

Lightning Bolt  フロントアクトのWRENCH、COM.A、zOoOoOmもそれぞれが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたのだけれど、Lightning Boltのアレを目撃してしまった後では、ちょっと印象が薄めになってしまっていえるのは無理のないことだろう。それにしても、Lightning BoltのLIVEの凄さを語り尽くす事は私には不可能である。もはや「自分の目で確認してみて!」という常套句で押し切るしかない。でも次はいつになるのだろう?このLIVEを見れなかった人は存分に口惜しがってほしい。
report by uko and photo by saya38
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