ZAZEN BOYS @ Sapporo BESSIE HALL (14th Feb.'04)
冷凍都市サッポロに凱旋 -- PART 1 --
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確かに、ここサッポロの老舗ライヴハウスであるBESSIE HALLはさほど大きなヴェニューとは言えない。200人も入ったら身動きが取れない。というわけで、今回のZAZEN BOYSのライヴチケットの争奪戦は発売当日にたった5分で終了することになってしまった。特に札幌のオーディエンスとしては、去年のRISING SUN ROCK FESTIVALでその産声を怒涛の音響で満天に響かせたZAZEN BOYSが新たなる音源を引っ提げ、ようやく帰ってきてくれる!ということもあって、その期待感が現れた現象なのではないかなと思った。
果たして、ZAZEN BOYSが登場した瞬間、BESSIE HALLではここ最近聴いたことがないくらいの大きな歓声に包まれた。ここBESSIE HALLはステージに向かって左側に楽屋と通路があるんだけど、その通路を通ってくるバンドメンバーも、この歓迎にオーディエンスとハイタッチを繰り返しながらステージへと向かっていく。
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そのオーディエンスの興奮とは裏腹に、ヴォーカルの向井秀徳がゆったりとテレキャスターを爪弾き出し、ベースの日向がそれに合わせてゆったりと入ってくる。少し静まったオーディエンスが興奮を押さえているのがよくわかる。ブレイクから一斉にバンドが走り出すと、オーディエンスも合わせて、期待感を一気に解放していく。
彼らのアルバムを聴いた時には、彼らの音楽はグルーヴをもの凄く重視していると思ったし、実際、様々なリズムやビートが鳴っているのだけれども、オーディエンスは基本的にタテノリだったように見えた。踊ると言うよりは跳ねている感じだったし、それを求めているようにも見えた。
僕としては、CDを聴いて、このバンドにグルーブの面白さとか、その濃厚さを期待していたので、そういうものとはどうやら違っていたようだと思った。
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ということでいささか自分の期待していたものとは違っていたのだが、それでもバンドメンバーの実力たるや素晴らしい。CDに収められているものとちょっと違ったヴァージョンを演奏してもお互いしっかり対応しているし、鳴っているそれぞれの音はどれも自己主張が強く、音の粒ががしがし、こちらを貫いていく。
歌っているときの向井秀徳の表情もまたよくて、時に目をつむり、時に眉間を寄せ、前方を睨み、テレキャスターを鳴らしている姿は、武士とか剣士というようなものを連想させる凛としたもので、かっこいい。
それだけに、大きなグルーヴが生まれてこないのが不思議で仕方がない。何も足りないものなどないはずなのに、匂い立つようなノリだけが、なかなか立ち上がってこない。どうしようもなく、足を踏み、腰を振りたくなるあの感じが立ち上がってこないのだ。
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reported by ysmz and photo by q_ta
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