MEGANOIDI @ Osaka Sun Hall (7th Feb '04)
この瞬間に存在するドキュメント - part1 -
こいつは格好いい。粗雑で、荒々しくて、繊細で、ストレートで、シンプルでクール。古びたマーシャルが打ち立てる粗刃のノコギリのような、ほぼノンエフェクトのギターの音壁。グランジっぽい硬質なベースは重くしなる鞭のようだ。音の奔流を器用にガイドする、トランペットとバリトンサックスの水先案内人たち。ヴォーカルのエモーショナルな仕草、タイトなグルーヴが痙攣になって全身を駆け抜けたかのようなダンスや、マイクを両手で引っ掴み、地面に両膝をついて、まるでそれに懇願するかのようなシャウト。あざとさはこれっぽっちもなく、ただ音を体現できるだけさ、そう言わんばかりだ。
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今、目にしているもの、これがロックだ。それ以上でも、それ以下でもない。この瞬間に存在するドキュメント、その一瞬に押し込められ、のたうちまわり、あふれ出、爆発するものを目撃し、この瞬間の証人になる。そんな磁力を彼らは持っているが、おそらくそれは、どんなバンドやグループにも等しく与えられるものではない。かといって選ばれたものでもない。それは歩みや道といった類いのものなのだろう。
ジェノバ出身の六人組。最新シングル"Zeta Reticoli"のPVは去年MTV Italyでヘヴィローテされ、3rdアルバム"Outside The Loop Stupendo Sensation"は5万枚を突破してゴールドディスクを獲得。マーケットの狭いイタリアだから日本でいえば30万枚のセールスに等しい。つまり赤丸急上昇中の若手有望株なわけだ。これがもしイギリスやアメリカのバンドならば、とっくにマスメディアが飛びついて大騒ぎをやらかしているだろう。
THE STROKESのようにキャッチーなメロディに、RADIOHEADの"Creep"のような3コードのベースラインとサビに鳴り響くファズノイズ、そして優しいブラスの音色が重なった、この日のギグではラストに演奏された"Zeta Reticoli"は彼らが確実な感触を掴んだ曲のようだ。
report and photo by ken |
The official site of
MEGANOIDI
http://www.meganoidi.it/
the latest album

">Outside The Loop,Stupendo Sensation"
Tour Schedule
02/10 (Tue) Tokyo-Sangenjaya-MEGANOIDI @ HEAVEN'S DOOR
Guest:AFRO DIAMONDS+CHICKEN FARM Seat-6+Guest!!
DJs: FUJII SATORU+amemiya KSK
Open:18:00 / Start Dj:18:00 / Start:19:00
Ticktes:Adv Yen 2,500 / Door Yen 3,000 (+1 Drink)
Info:HEAVEN'S DOOR 03-3410-9581
http://www.geocities.jp/xxxheavensdoorxxx/ |
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