JET @ Shibuya AX (4th Feb '04)
どえらいぃ〜バンドがぁ〜来たぁもんだっ! - part 1 -
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ロックンロールをこよなく愛する四人組が登場する前から、オーディエンスは奇声を発し収拾がつかない状態だった、と第三者的に書いてはみたものの、何を隠そう俺もその一人だった。JETのライブはどえらいことになると覚悟していたわけだし、前日に川村カオリさんからメールをいただいて、ロックの神髄がそこにはあった、と聞き、今まで以上に気合を入れて突っ込んだのだ。ロックの神髄をこの体で確かめて、さらにひとまわり大きくなってやろうじゃないか、と意気込んでいた俺がそこにいた。
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客電が落ちたら、フロアは煮えたぎって、ロックンロールが早く欲しいと、みんながステージに向かって駆け出した。メンバーのノリも絶好調、顔には曇りのない笑顔を浮かべ、前日同じ場所で起こった出来事がいかに素晴らしく、とんでもないモノだったかを物語っていた。「Are You Doing?」の問いかけにオーディエンスは「Yeah!」と言っているだけなのだが、その声はよくパニック映画などに出てくる「いまだ見えざる怪物」の声のように、どぉんと響いてくる。JETがすげぇのは重々承知だが、オーディエンスも負けてはいない。AXを埋め尽くした満員御礼、もしくは超満員札止めのオーディエンスときたら、まるで堤防が決壊したダムのようで、ステージへと一直線に絶叫というつっぱりをぶちかます。ロックってやっぱこれやわな、これ。
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一曲目は"COLD HARD BITCH"。 ギターの音一発、クリアな音はどこまでも伸び、突き抜けていく。やがてそれはストーンズのキース・リチャーズのようなカッティングに変わりリズムを刻んでいく。かすかに聞こえるハイハットのリズムが四人が一体となる時まで、精一杯じらす。しばらくしてから被さってきたもう一方のギターは、好対照でディストーションがかかりまくっている。待ちに待ったニックの咆哮がリミットを振り切り、我らの脳内の回路をスーパーソニックにまで加速させて、焼き付かせていく。オーディエンスが生み出す地鳴りと叫びがさらにペースを上げて一人歩きしているように、JETの中にも発射された弾丸のごとく「後戻りの出来ない、異様なテンション」が出来上がっていた。その証拠といっては何だが、舌がもつれながらも歌いあげるオーディエンスを快く受け入れ、曲間に必ずコール&レスポンスを折り込んで、会場の一体感をさらに強いものにしていった。
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"LAZY GUN" はマーク・ボランの持つ妖しげな雰囲気を漂わせながら、オアシスをちょいとつまみ食いしている。だが、結局は「JETそのものじゃん!」という部分に落ち着くのだ。JETはヒントをたくさん貰って大きくなったバンドだ。そこいらにいるバンドもおそらくヒントがあって、結成するなり行動を起こしているのだろうが、それが自分の色となるかならないかが分かれ目であって、一番難しいところなのだろう。

report by taiki and photo by saya38
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次の曲に備え、ニックがタンバリンを拾い上げた時点で、何がくるのかすぐにわかった。"ARE YOU GONNA BE MY GIRL"、シャンシャン…と鳴るタンバリンに、手拍子が重なっていく。イギーポップ(MAGIC ROCK OUT来ますね!)の"LUST FOR LIFE"のようなリフから始まるキラーチューンだ。でも、そんなことを気にする人間がどれだけいる? またしてもJET印の烙印が押されていて、疑い様のないオリジナルとなっているから全然気にならない。血肉にするとはまさにこのことなのだろう。フロアの熱気もピークに達し、摩擦、湿度、感情、etc…全部がハイ・ボルテージで、むせかえってしまった。
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