MO'SOME TONEBENDER @ Shibuya Club Quattro(27th Jan '04)
絶好調 - part1 -
会場に着いたときにはすでに始まっていた。ドアを開けると、人がぎっしり詰まっている。約1ヵ月前に同じところでTHA BLUE HERBを観たときよりも、言葉が刺さってきたし、バックトラックも攻撃的なように思えた。言葉でアがる感覚、言葉を畳み掛けられて、その力だけで気持ちが上がっていくのを久々に味わえた。BOSSの言葉には「今、ここにいる」というのを強烈に感じさせる。札幌、東京、という地名や具体的な日時をライムの中に織り込んでいくということもあるけど、BOSSが札幌をベースに、日本語で活動しながらも、もっと先を見て「今、ここ」と未来をつなごうとしているのが伝わってくるのだ。だから「未来は俺らの手の中」や「栄光をつかめ」という、一歩間違えば嘘臭くなる言葉がリアルに響いてくるのである。
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"hang song"はモーサムの新境地を開拓したアルバム『TRIGGER HAPPY』からで反復する打ち込みのビートにそれぞれの生演奏をかぶせていき、大きなうねりを作り出していく。ドラムの藤田の横にノートパソコンを置いて、電子音やサンプリングされたトランペットを加えていく。3人の楽器が激しく絡み合い、火花が爆発したかのように感じたとき、これは今のブンブン・サテライツが作っている世界とほとんど同じではないか。モーサムとブンブンは2つの異なった地点から同じものを眺めているのではないかと思った。続く"View View"はダブ。モーサムの音が激しく広がっていく。『TRIGGER HAPPY』の実験が確かな音の塊となってフロアに投げ込まれている。
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対してモーサムトーンベンダー。いやぁ、何と言っていいのだろう。凄かった。凄かったとしか言いようがなかった。数年前から何回もこのバンドを観ているけど、ここまでくるとは、って観る度に書いているのも知れないけど、今日は本当に凄かった。ロックの持つ狂気、実験精神、そしてエンターテイメントの波状攻撃を食らったのだ。
まずは、いきなり狂ったノイジーな"DUM DUM PARTY"で始まる。途中のホンワカした「ランチをとりに出かけよう公園まで」というパートを挟んで再びブチ切れた狂気へ。間髪入れずに重く疾走する"DAWN ROCK"で「僕はDAWN ROCKで生きていくんだ」と百々が叫ぶ。
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photo by saya38
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mag files :
絶好調 (04/01/27 @ Shibuya Club Quattro) : review by nob, photo by saya38
photo report (04/01/27 @ Shibuya Club Quattro) : photo by saya38
ロックンロールの先へ (03/05/17 @ Shinjuku Liquidroom) : review by nob, photo by saya38
photo report (03/05/17 @ Shinjuku Liquidroom) : photo by saya38
祝!チベタン出演決定、まだまだ行けるぞ! (03/03/28 @ Shibuya Club Quattro) : review by nob
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激しさに聞き入る (02/03/05 @ Yokohama FAD) : review by dak
photo report (02/02/25 @ Shinjuku Liquidroom) : photo by hanasan
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