Salsa Gum Tape @ Shibuya La Mama (17th Jan '04)
ジョイン・トゥゲザー
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音楽を楽しんで心も体も解放される時間は、それこそ他の何にも変えられない、最高の時間だ。好きなフレーズを一緒に口ずさんでもいいし、リズムにのって体を揺り動かすのもいい。他に音楽を楽しんでいる仲間を困らせないのなら、ポゴ・ダンスやモッシングもいいだろう。どんな楽しみかたもできるし、それを許してくれる本当の「自由」が音楽にはある。
右に習うことを第一とする社会にいつも身を置いているせいだろうか、ときおりライブ会場でも心を解き放てない自分がいることに気が付く。どこか周りの目を気にして、踊れなかったり、歓声を送れなかったり。そりゃあ、周りの迷惑ってものもあるし、楽しさを表現する方法も人それぞれだとは思う。でも、最高に楽しい、素晴らしい音楽に触れていたら、つい声をあげて体が動いてしまうのが人ってもの。それなのに正直に自分を表現することに、どこかブレーキをかけてしまうことがあるのだ。
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サルサガムテープのメンバーには、身体に障がいを持つ人たちがいる。そのメンバーがステージのうえで本当に楽しそうに演奏をする。前にどこかでオアシスのシンガー、リアムが「俺はオアシスの一番のファンなんだよ」と言ったのを読んだのだけど、そういった意味ではサルサのメンバーも、サルサガムテープの大ファンなのだろう。フロントで太鼓を叩く「いそっち」は、イキイキとドラムをぶっ叩き、ガムテープ太鼓を叩くおじいちゃんはお客さんへの感謝をしゃべりだすとマイクを離さない。もちろん、障がいを持つ彼らも日常でぼくたちと同じように悩むだろうし、ぼくたちにはない悩みもあるだろう。でも、ライブをするこの時間が楽しくて仕方が無い。サルサガムテープはその気持ちを正直に表現できるバンドだ。
彼らの出すバイブレーションが、他のプレイヤーにも伝わっているのがわかる。ドラムの梶原さんがバンドのまとめ役だと言っていたベースの永野かおりさんは、ミスプレイをした後も笑顔だ。ベース、ドラム、ギター、バンドの芯になる彼らがイキイキとプレイをする。そこにたくさんの太鼓がのっかると、これぞプリミティブといいたくなるようなグルーブが生まれてくる。
サルサの渦はもちろんお客さんも巻き込んでいく。ライブの途中、ボーカルの小さな女の子が、ステージを降りてひとりの観客の肩に手をかける。またその人が隣の人の肩に手をかけて…とステージ前に輪が出来る。ぼくも途中で輪に加わる。風邪をひいたままバイトをした後のしんどい体が徐々にほぐされていく。どこか周りを気にしてはしゃぎきれないでいた心が開かれていく。最後の曲“フライドチキン”で共演したセクシーパンサー(この日の対バン)のメンバーも、このサルサの幸せな渦に巻き込まれていた。
この日の観客にバンドのファンは少なかった気がするし、少し距離をおいて彼らのステージを見ていた人も少なくなかった。もったいない。曲がどうとかはこのバンドに限っては、本当に二の次だ。CDを買って聞くのももちろんいいけれど、予習なしでもぜひライブに飛びこんでほしい。心と体をオープンにしてさえいれば、そこでロックが、音楽が本来持っていた「自由」を感じられるはずだ。 |
report by rad and photo by hanasan
*なお、写真は3年5月13日渋谷クラブAsia公演のものを使用しています。
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mag files :
Interview with 梶原徹也 サルサガムテープは圧倒的な肯定のバイブレーション (04/01/17) : interview by rad, photo by hanasan
photo report (03/05/13 @ Shibuya Club Asia) : photo by hanasan
photo report (02/08/17 @ Isla de Salsa in Nokono Shima) : photo by hanasan
photo report (02/08/18 @ Isla de Salsa in Nokono Shima) : photo by hanasan
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