NAPALM DEATH @ Sapporo BESSIE HALL (14th Jan.'04)
一点突破の高速音塊 -- PART 2 --
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最初、ずっと一本調子で飽きるかなと思ったのだが、そのエネルギーに身を任せていくとだんだん気持ちよくなってくる。クラブでテクノに合わせて踊っているようなときと同じような感覚で、何かちょっと気持ちのよい物質が彼らの音楽に合わせて、自分の脳の中で飛び出しているのがわかる。自分の体が、この手の音楽でこういう反応を示すとは思わなかった。確かに快感が生まれてきていて、ほとんど音の隙間のないビートとリフの嵐の中にしっかりとグルーヴを感じる。
途中、MCの中で米国大統領に対する非難、それはFUCKという言葉で表現されたが、それが語られると、会場から同意の声が上がった。それは単に盛り上がっているだけだという言い方もできるかも知れないが、この手の音楽を聴いている人々は世界に対するフラストレーションも高くて、世の中のことをよく見ているということを考えると、しっかりとした意思としての「NO」なんじゃないかと思う。そして、NAPALM DEATHの高速音塊にはそうした怒りも大きな触媒になっていることを確認する。
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そうしたオーディエンスの反応もあってか、彼らの音楽はさらに速さとヴォリュームを増していく。後半になっていうと、初期の曲ががんがん演奏されていくが、それが1曲数秒で終わる。普通ならそれは1曲として作品にしようという発想すら起こらないし、実際、ライヴでそうした曲が続けて演奏されると、どこからどこまでが曲なのか全くわからなくなってしまう。ただ、それは究極の速さを求めた彼らが辿り着く真っ直ぐな結論だったという気がする。そして、実はその短い曲が連発されているときが、この日のステージで最もエンターテインメント性が高かった。あまりの短さと速さに驚きを感じてしまい、そのびっくりした感じが実に面白かったのだ。最後には自分も首を振りつづけ、ステージに向かって拳を突き上げていた。
アンコールも3曲演奏され、終演後は前列で叫んでいた多くの若きオーディエンスと握手を交わしていた。しかもそれは、前方にいた人々とほとんど握手していたのだ。十数分は握手し続けていたと思う。本当にファンを大切にしているし、彼ら自身もそういうコミュニケーションに凄く充足感を感じているのではないだろうか。彼らはそれをコミュニケーション不全に基づくフラストレーションを音にすることで獲得することができたのだ。そこにはまさしくポジティビティが存在していたし、実際、自分も凄くスッキリした気持ちになった。つくづく思うが、音楽というのは本当に不思議なものなのである。
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一点突破の高速音塊 (04/1/14 @ Sapporo Bessie Hall) : review by ysmz, photo by q_ta
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