NAPALM DEATH @ Sapporo BESSIE HALL (14th Jan.'04)
一点突破の高速音塊 -- PART 1 --
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NAPALM DEATHとは、ある種「標準記号」のようなものだ。水の沸点とか、そういうものに近い。例えば、アーティストのインタビューなんかによく出てくるのは
「次のアルバムはどうなるんですか?」
「いや、わからないよ、ひょっとしたらNAPALM DEATHみたいなものになるかも知れないし」
といった感じで、この場合、究極に速くてうるさくてめちゃくちゃだ、というようなことを「NAPALM DEATHみたいなもの」に代名させていると言える。2分に満たない曲の中で究極のスピードとラウドさを徹底することを発明し、フラストレーションを爆発させてきたようなバンドなのだ。
この日、札幌はとてつもない天候だった。JRはストップしていて、高速道路は吹雪で寸断されているという、何年に一度やって来るかこないかの冬の嵐だったのだ。そんな嵐と共にNAPALM DEATHはやって来た。偶然とはいえ、あまりにぴったりなシチュエーションだ。
その嵐を乗り越えてやってきたオーディエンスも熱かった。彼らが登場すると、めいいっぱい喉を歪ませた「デス声」で「ヴォー!」と連呼して彼らを迎える。メンバーは、この寒い天気なのに全員ショートパンツで、スニーカーとの間には、TATOOが見える。ヴォーカルのバーニーに対して「何で髪切った!」という非難(?)の声が飛んだのには笑った。
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いきなり最初から、バスドラが「ドドドドドドド!」と連発されるブラストビートと2台のPEAVY RECTIFIREアンプからヘヴィな高速リフが炸裂する。バーニーの低く歪んだシャウトが、その音の嵐の中を這い回っていく。一応旋律らしきものとか、曲展開らしきものは存在するけれど、それよりも、とにかくひたすら高速にやかましく突き進んでいく音の塊に圧倒される。
そして、スゲーなあと思っているうちに曲が終わり、また次の曲へと進んでいくのだが、自分が不勉強であるため、全くその前の曲との違いがあまりよくわからない。ただ、彼らのファンであるオーディエンスはサビらしきところで一緒に叫んでいるし、その音楽のエネルギーが強烈な熱をを生み出していっているのはわかる。いわゆるポップミュージックの楽しみ方の常識みたいなものを彼らの音楽に適用しようと思ってはいけないのだろう。ただ、目の前で鳴らされる巨大な音のエネルギーに没頭していくのがいいのだ。
彼らの技術の全ては音を速くラウドに鳴らすということだけに費やされている。ベーシストのショーンのフィンガリングは近くで見ていると、それこそヘヴィメタル王道のギタリストを思わせるほど指がネックの上を走りまくっているし、ギタリストの手の動きもリフと鳴らしているとは信じられないくらいの速さで、フレットを往復していく。ドラムに至ってはもうビートボックスを限界まで鳴らしきっていくかのようだ。ヴォーカルのバーニーは、体を小刻みに震わせながらステージを徘徊し、マイクに渾身の力を込めて絶叫を繰り返す。
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reported by ysmz and photo by q_ta
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mag files :
一点突破の高速音塊 (04/1/14 @ Sapporo Bessie Hall) : review by ysmz, photo by q_ta
photo report (04/1/14 @ Sapporo Bessie Hall) : photo by q_ta
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