HOOBASTANK @ ZEPP Tokyo (9th Jan. '04)
超正統派のロックがイィ〜んです!
去年と同様、今年のライヴ一発目はフーバスタンクだっ!またまた、年始早々にフーバスタンク来日なのだ。
2003年は、リンキンから始まって怒涛の新作ラッシュだった。エイリアン・アント・ファームにゼブラヘッド、パドル・オヴ・マッド、P.O.D.にブリンク182、そしてオフスプリング。それに加えて、レッチリやノー・ダウト、カウンティング・クロウズにストーン・テンプル・パイロッツのベスト・アルバム。一つ手に入れても満足に聴き込む暇もなく、次のが出る。ロック・ファンにとっては、これ以上ない豊作だった。そんな中、12月初旬、どれよりも早く手に入れたかった新作を一番最後にようやく手にすることができた。フーバスタンクの『THE REASON』なのだ。なにしろ来日決定の告知があり、チケット発売が確か秋頃だったわけで、新作の歌詞をろくに覚えもしないでライヴに挑むなんて事は、ありえない!置いていかれる!そんな焦りの気持ちでやきもきしながら新作を首をながーくしながら待ち望んでいたわけだ。ライヴで一緒に歌うんだ!アルバムを手にした日から、朝の通勤電車の中、仕事中、ジムのランニング・マシーンで走りながら、帰りの電車の中、まさに朝から晩までずっと『THE REASON』が私の耳元で鳴り続ける日々を送ったのだった。そして、聴き込み続けて約1ヶ月、歌詞もある程度頭に叩き込まれ、準備万端、フーバスタンク2度目のライヴを迎えることができた。
少し遅れて到着した時にはすでにライヴはスタートし、"Just One"も終わりに近づいたところだった。デビュー作で大ブレイクしても、1年前と何も変わっていない、元気で素朴なお兄ちゃんたち4人組が、無限(∞)のマークが背後で煌々と輝いているだけのシンプルなステージ上で、すでに汗だくになって飛び跳ね、熱唱していた。観客の笑顔で一緒に歌っている姿が明るいライトで照らされていて、ものすごく楽しい空気がZEPP全体に広がっていた。すぐさま、コートを脱ぎ捨て両手を高く掲げて"From The Heart"から参戦。あー、これだ!重量感いっぱいのダン、クリス、マークーのプレイに合わせて、ステージ前方で身を乗り出してガンガンに歌うダグと、観客の大合唱で作り出されるライヴ。サビで声を振り絞る。この曲、最高にイィ〜んです!なんだかジーンとくる壮大なスケールのサビ、そして今までのフーバスタンクにないかんじの、三拍子の優美なギター・リズム。なんかフーバスタンク、めちゃくちゃカッコよくなってない?
ラインナップは、新作とファースト・アルバムの曲がちょうど半々ぐらいずつ。フーバスタンクと観客の間で、しっかりとシンガロングできるパートを心得ている、そのお互いの繋がりが実に見事で素晴らしい。それに乗り遅れない為にも、歌詞暗記、シンガロング・ポイント・チェックは必須。"From The Heart"や"Same Direction"、"Out of Control"だって、まるでそれがずいぶん前から知ってる曲のように、観客から大きな合唱が聴こえてくる。この3曲に代表されるように、今回の新作もフーバスタンク節、ダグのこぶしは健在。哀愁漂うサビ、イントロから一気に血を騒がせる直球ロックな盛り上がり、一度聴いたら忘れられないメロディ・ライン、どれを切ってもいい曲の粒ぞろい。前作よりスケールは増し、何よりメロディ・ラインがキラリと輝く秀逸のものばかり。フーバスタンクやるな、最高にかっこいいメロディ・メイカーだな、と感動以上に脱帽だ。疾走感とメロディの抑揚、青春ポップでもないのに胸がキュンとなったり、サビの盛り上がりでドキドキしたり、ライヴを見ていても、なぜだか目頭が熱くなってしまうくらいカッコイイ。
"Running Away"のサビの歌声がZEPPに響き渡った時、それはフーバスタンクだけの歌ではなく、みんなの歌のような気さえした。鳥肌が立つほど、それは本当にキレイに響いた大合唱だった。フーバスタンクのライヴは、熱くてガンガン人の波を泳ぐというよりは、一緒に乗って歌って「あー、今日もよく歌った」と、まるでカラオケ屋を後にする時のような気分になるライヴのような気がする。英語教材のように、何度も続けて聴いているとスラスラと歌詞が頭に入ってくるのも彼らの曲のいいところ。
ダグは今回も天然そのものだった。MCの最中に会場から声がかかれば、それにちゃんと答え、「今のは誰が言ったの?」なんてチェックもし、「疲れた・・・」とボソッと言ってみたり、観客のラヴ・コールには律儀なまでに答える。何よりも、丁寧にふかぶかとお辞儀をするところや、水を「お水」(普通、日本人だって「お」はつけないでしょ)って言うところなんか超丁寧、親も安心、近所に住んでたら、絶対一緒に遊んでもらいたい、優しいお兄ちゃんって感じ。ダンやクリスだって、覚えたての下ネタ日本語を披露したくてたまらない様子。ウケれば満面の笑み。そういえば、"Out of Control"の前ふりで、ダグが微妙な裏声で歌った"Girls Just Wanna Have Fun"、あれはなんだったんだ!?どこまで歌い続けるのかと思ったら、ズタッズタッズタッズタッ・・・"Out of Control"へと大変身。まるであのおかしな始まりがなかったかのように、会場は多いに狂喜乱舞していた。フーバスタンク節炸裂のこの曲の前に、なぜ"ハイスクールはダンステリア"が・・・?ナゾは深まるばかりである・・・。奇をてらったところがまったくない、このゆるさと歌っている時の骨太さのギャップが、これまた、たまらない彼らの魅力だったりするけれど。
ライヴのラストは"Crawling in the Dark"で激しく盛り上がって締めくくり。1時間ちょっとのライヴで本当にあっという間だったけれど、非常に満足、充実感で満たされた。ライヴを見て、また彼らに親近感を覚え、普通過ぎるところが、とんでもなく好きで愛しくすら思った。売れたって天狗にならず、最高の曲を届け、普通のままで居続ける。いいな、そんなフーバスタンクが大好きだ、私は。でも、次のアルバム出すときは、裏のジャケットにもう少しまともな写真を選んで欲しいと願わずにいられない。あの写真も、この日の"ハイスクールはダンステリア"と同じくらい、ズルッてかんじなんだもん・・・。
今回のライヴの曲リストは、次の通り(抜けているもの、曲名のわからないものがあるかもしれません)
Just One / From The Heart / Hello Again / Better /
Running Away / The Reason / Same Direction / Ready For You / Give It Back / Out of Control / Unaffected / Pieces / Never There / To Be With You /
Remember Me / [encore] old song / Crawling in the Dark
report by ali
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