年越しカウントダウンライヴ、12時間耐久レース @ 秋葉原GOODMAN and 新宿LOFT (31st Dec. '03 to 1st Jan '04) - part1 -
都内のライヴハウスでは、大晦日から年明けまでオールナイトイベントをやるところが多い。今回は秋葉原GOODMANから新宿LOFTへのハシゴを決行、合計11バンドを観た。
まず、大晦日の夕方に秋葉原へ。ライヴイベントはすでに16時から始まっている。入ったときには、ザ・ラジカルズが演奏していた。ミッシェルガン・エレファントにも通じるようなロックンロールに、ブルーハーツっぽい歌が乗るバンドだ。ギターの人の顔がクラッシュのミック・ジョーンズと昔のロン・ウッドに似ている。ギターのプレイが顔とよく似合っている。ただバンド名に違和感で、ラジカルというより、オーソドックスじゃないかな。
新宿フォークは半月前に観て、それが非常に素晴らしかったのだけど、今回はそのダイジェスト版だった。プロコル・ハルムを思わせる定番の"好きです"、ファンキーな"東京ガール"、美しいピアノの音色に導かれる"そばにいてください"、と続いて、切ない別れの歌で感動させておいて一転、キーボードに電動ディスクグラインダを当てて火花を撒き散らすというめちゃくちゃな展開の"27番地"まで彼らの魅力を充分に伝えた。
bellytree the distortionは70年代ロックのハード感、サイケデリック感が骨の髄までどっぷり漬かって、ゆらゆら帝国に通じる感じ。ヴォーカルの人のイっちゃった雰囲気も良い。メロディアスなものをやると、実はミスチルによく似てたりするのは笑える。
コロバミルクバーは「燃えよドラゴン」のテーマで入場する。カンフー、レッチリ、バク転、レッチリ、ヌンチャク、レッチリ、中華風世界観、レッチリ・・・。とまあレッチリなんだけど歌詞が日本語で独自の世界観があって、それがレッチリのハードでファンキーな音に乗っているのは良いと思う。
東京60WATTSは、毒があるユースケサンタマリアみたいなスッとぼけて、やんちゃなキャラのヴォーカルが伸び伸び暴れるバンド。ファンク、ブルース、サンバなど、ロック以外の要素が豊かな演奏も良い感じ。特にピアノが全体を支えていて印象に残る。今回観た中では一番の収穫だった。
千葉レーダはいつものように、フロアから登場して、レトロなエレクトロニック・サウンドの中、ヴォーカルの茂木が歌い踊り、途中はジャンケン大会、最後はフロアに降りてお客さんに梅ガムを配りつつ、ドリンクバーで注文して去っていくという、いつものフルコースを短い時間に盛り込む。茂木のエンターテナーぶりにやられる。
百怪の行列!は、次回のライヴから「浅草ジンタ」と改名するとのこと。何でも三遊亭小遊三が名付け親らしい。最初のころと随分音楽性が変わってしまって、マーチとロカビリーにチンドン屋が組合わさったような演奏に、下町が舞台のダメ人間たちの人情話が展開していく。昔はとても殺伐としていたのだが。ヴォーカル&ウッドベースのダイナマイト和尚がちょっと疲れ気味だったけど、他のメンバーがしっかり盛り上げていた。
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