Losalios with The travellers
@ Shibuya AX (18th Dec '03)
発狂目覚ましくるくる爆弾? - part1 - THE TRAVELERSの土俵にあがってみたら…
LOSALIOS 2003TOUR 『オーロラが舞い狂う夜』のファイナルで渋谷AXがえらいことになった。清水寺で発表された今年の漢字は「虎」らしいが、今日のライブに関して言えば、ツアーのタイトル通り「狂」だった。 |
オープニングアクトはTHE TRAVELERS。ドラムス、ロリー・ジョンソンが踏みつけ、小刻みに上下するハイハットが、オーディエンスをこれまた小刻みに震わせていく。さらにツーバスということもあって、低音も鳴りまくり。ちなみに以前にドラムを担当していた人物は中村達也だ。ウッドベースが深みへと引きずり込んだら、軽快なギターとサックスが自由気ままに飛び回る。自分にとって、どことなくモノクロのイメージしかないジャイブやスウィングに、色がつけられた瞬間だった。しかも、ブライアン・セッツァーのようなオーケストラ編成ではなく、たった四人で簡単にこなしてしまうのも驚きだった。すべてのパートが体に染み入ってきて、踊ってしまう。 |
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演奏された中で、唯一知っていたのはROY MONTRELLの曲 "EVERYTIME I HERE THAT MELLOW SAXOPONE"。サビ部分で「ワッパッパッ、ロウロウロウ、バッバッバッ」と思わず口ずさんでしまった。乗っかるヴォーカルはまったく日本人臭さがない流暢な英語だから、日本人が臭いたつ英語でさえもおぼつかない自分には、少ししか聞き取れなかったのが今思うと残念だ。でも、その時はイケイケドンドンでライブにかぶりついていたから自覚症状がなくて、全然問題ないんだけど。結局は、LOSALIOSの登場前にすでに圧倒され、幸せな気分になっていたということだ。
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余談だが、最近はサックスの音にイカれてしまっているらしい。例えば、勝手にしやがれ、とか。イメージとしては、旭道山(古いか?)の張り手をアゴにまともに喰らって、ヒザから崩れ落ちる力士の感じ。末広がりのラッパの先から張り手が飛び出して、KOされてしまう。なぜ力士なんだ、というとヴォーカル&ギターを務める石原顕三郎のMCのせいだ。「今日がLOSALIOSのツアーの千秋楽で…」この言葉についつい心ひかれ、思わずまわしを掴んでしまった。テナー・サックスの武田真治(LOSALIOSでサックスをやっている彼とは別人)が鳴らす音も見事にアゴを砕いて、奥歯をガタガタ揺らしてくれた。 |
セットチェンジが終わり、SEが消えた。いよいよLOSALIOSの登場かいや? と思ったら、さっきまでドラムを叩いていたロリーがマイクを持って再登場。アメリカ式の話術で会場を湧かせていく。右半分のオーディエンスに「ナカムラぁー」、左半分のオーディエンスには「タツヤぁー」と叫ばせ、MCそのものを楽しんでいる。彼の発した言葉「please enjoy music, please learn music」まったくその通りだ。いくら英語がわからないといっても、これくらいはわかる。意味は…自分で調べましょう。
report by taiki and photo by nachi |
mag files :
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