Robert Randolph and The Family Band @ Shinsaibashi Quattro (12th Dec '03)
音楽という幸福に平等に満たされた夜... -part1 -
こんなにも胸の昂りを感じたライブを体験するのは初めてだ。しかもそれは、周囲の期待感に押し出されるように私の心にどんどん積もり、幼い頃の初めての遠足の当日のようなワクワクした気持ちが身体全体を覆い包むのである。何故か足取りが怪しい(笑)そして顔の調子が常に弛んでいる...
そう12月12日。ROBERT RANDOLPH & THE FAMILY BANDのライブの当日である。何かが起きそうな期待感をいっぱい心の懐に収めて会場に行くと、も〜すでに観客はギッシリ。しかも年齢層が、実に様々、スーツ族からTシャツで準備万端のキッズまで...彼らが一緒に盛り上がる様子...それを想像するだけでも愉快になってくる。素晴らしい!理想的な音楽の楽しみ方だ!年齢、性別、職種、地位も名誉も関係なく、平等に楽しむ権利がある最高のモノ...それこそが音楽...それである... |
ROBERT RANDOLPHという名前は2001年に偶然入手した『THE WORD』というアルバムで知った。この作品で 彼は、JOHN MEDESKIやthe NORTH MISSISSIPPI ALL-STARSと共に、南部臭プンプンのルーツミュージックを楽しませてくれていた。ここで演奏されている彼のゴキゲンなペダル・スティール・ギターは、これまで出会ったことの無い衝撃的な音色を発し、私の脳波は、それを敏感にキャッチして、感動という信号を身体中に送り込んで行った。それ以来、彼のことがとても気になってしょうがなかったのである。
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その後、同じ年に、ROBERT RANDOLPH & THE FAMILY BAND名義でリリースされたアルバム『LIVE AT THE WETLANDS』を聴いて、私の心と身体は果てしなく揺れ続けた。このヴァイブ...決定付けたのだ!はっきりと明言する!大ファンである!
彼らの音楽は、アメリカ南部のテネシーで生まれたというセイクリッド・スティールという、いわゆるパイプ・オルガンの代わりにペダル・スチール・ギターでゴスペルを演奏するといったスタイルが基本となっているようだ。しかし、私は、ジャム性の強い、サザンロック的アプローチの音楽であると勝手ながら認識している。
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という訳で、私にとってこの日のライブは、片思いの女性と初めてのデートに行く時のような、そんな淡い思いがいっぱいなのである(どうでもいいか...笑)
ステージに登場したROBERT RANDOLPHは、何というかミーハーなファンキー野郎って感じで...(笑)ま〜なんたって24歳の若者である!スタイルはHIPHOP!「こんな黒人、よく大阪のアメリカ村で見かけるな...?!」なんて馬鹿なことを考えながら、身体と心のコリを解したりしていると、彼は勢い良くステージの中央に位置したペダル・スチール・ギターの前に座った。その楽器がアンプを通って発する音は...とにかくファンキー!観客からド〜ッというざわめきが起きた。いわゆる初めて触れる感触、つまりショックから生まれた声なのであろう。一瞬緊張感が走った...
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report by kami and photo by ikesan
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mag files :
音楽という幸福に平等に満たされた夜... (03/12/12 @ Shinsaibashi Quattro) : review by kami, photo by ikesan
んんっ!? スティール・ギター!? (03/12/12 @ Shinsaibashi Quattro) : review by yohsuke, photo by ikesan
photo report (03/12/11 @ Nagoya Club Quattro) : photo by hanasan
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photo report (03/12/10 @ Shinjuku Liquid Room) : photo by nachi
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なんでもありで何処までやれる? (03/12/9 @ Shinjuku Liquid Room) : review by toddy, photo by hanasan
photo report (03/12/9 @ Shinjuku Liquid Room) : photo by hanasan
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