JUDE @ ZEPP東京 (28th Nov '03)
38歳の少年 - part2 -
| "透明の戦場"では、渡辺と椎野が有り余る力を温存するかのように黙々とシンプルなフレーズを太く奏でる。そこにギターの音はほとんど無く、福士のコーラスとベンジーの歌声がより力強く聴こえた。真夜中のドライブを連想させるフレーズが心地よい"アクセル"ではステージが夜空になり、ジェット・シティで一番気持ちいい丘へと誘われた。無機質で冷たく、人間の匂いなど全くしない埋立地・台場はこの瞬間、夢いっぱいのジェット・シティへとなった。そして突然花の匂いが会場に充満する。"ライラック"だ。これからこの曲がよく似合う季節になる。ジェット・シティでは見頃をむかえる。
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| 突然のブランキー・ナンバーに会場が喜びを隠せないでいると、危険なイントロが警報のように響き渡った。"カリブの海賊の宴会"を合図に街は夜の宴が佳境を迎えたのだ。ついに少年が初期衝動を手にした。その瞬間、フロアは世界で一番危険で最も楽しい場所へと変わった。続く"DEVIL"では「I'm Rock'n'Roll Man」の大合唱、"シェイクシェイクモンキービーチ"でのダイブと、ロックンロール・ジャンキーたちは今まで焦らされた分、思い切り弾ける。さらに続いて"JJD"と一気に攻めたてる。椎野は恍惚の表情を浮かべ、渡辺は今まで温存していた全てをぶつけ、荒々しい表情へと変わる。間奏で出身地付きのメンバー紹介に続いてベンジーが「ジョーン・ジェット!」叫ぶ。それに合わせてモッシュの危険度はさらに増し、会場の叫び声も大きくなる。
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| アンコールでは福士の姿が見当たらない。それが前半との違いのサインだった。メンバーが出てくるまでの時間でクールダウンした会場を"チェリオメアリー"で和やかにした後、「全員でバク転しようぜ」とベンジーが言い放つ。すると"ピストルバード"で、イエスを裏切ったユダのように、JUDEが人間たちの造った世界を裏切る。その世界から生まれながら、「自分が作った街の方が楽しいぜ」と、世界に向けて片っ端からピストルを撃つ。そんな歌詞とは対照的に曲は手拍子が出るほど楽しげだ。 |

続いて今度は何やら臭い。屁の匂いだ。会場からは怒号にも似た歓声があがり、頭から大合唱が始まる。サビになる頃にはもう宙に舞う人数が多すぎてまともにステージを見ることができない。「俺の憧れはアンタたちだよ」そう心で言いながら、口から出た言葉は「ロックンロ〜ル!」だった。
「またどこかで会おうね」最後にこう言ったベンジーはまた少年にもどり、ステージから消えていった。
report by taisuke and photo by maikokko
*なお、写真は11/10の川崎クラブチッタで撮影されたものを使用しています。 |
そして今度はガソリンの香りが漂う。ロックンロール・ジャンキーたちはこの香りに敏感に反応する。宙に舞い、「Lovely Baby」と大声で叫び、サビを大合唱する。渡辺と椎野(池畑も)での演奏に、もう不自然さはどこにも見当たらない。
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mag files :
まるで、眼前の大岩のように : (03/12/7 @ Sapporo Factory HALL) : review by shuma, photo by q_ta
38歳の少年 : (03/11/28 @ ZEPP Tokyo) : review by taisuke, photo by maikokko
終わらない旅の一つの頂点 : (03/11/28 @ ZEPP Tokyo) : review by chihiro, photo by maikokko
Jet Cityの案内人 : (03/11/10 @ Kawasaki Club Citta) : review by taiki, photo by maikokko
photo report : (03/11/10 @ Kawasaki Club Citta) : photo by maikokko
シルベットは夢を見る : (03/1/8 @ Shibuya Kokaido) : review by nob
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