| なぜ耳は両脇に付いていて2つとも穴が開いているのだろう、と不思議に思うことがある。藁をも掴みたいテスト前のヒアリングや、お気に入りの映画の素敵なフレーズ、そして、大切な人からの暖かい言葉達...どれも頭の中にずっとずっと新鮮なまま閉じ込めていたいのに、左から入って右へするりんとこぼれていってしまう。ギザギザチクチクするものはいつまでもこの直線通路に引っ掛かり続けているというのに。理不尽である。 |
![]() ステージにサラッとした風が吹いている。yumikoは鍵盤を踊るように弾き、suGarは淡々と流れるようなリズムを刻み、私から一番遠いmoOogがターンテーブルでオモチャに囲まれた子供のようにはしゃいでいる。中央から放たれるドラムとギターの柔らかいシャボン玉に両端の機械音が包まれ、空に舞い上がった瞬間パチンとはじけてメロディーを降らせる。休日の静かな昼下がり、少し開けた窓から通る風がシルクのカーテンを揺らし、何にもない一日。誰にでも訪れる時間。忘れかけた当たり前の日常を綴る音は秒針がチクタクときを刻むように回り続ける。 ![]() | ![]() yumikoの声は眠りを誘うゆりかごを揺らす手だ。ベースを弾きだすと、水を得た魚のように今度はsuGarのギターが踊りだす、強い歌声とともに。 相も変わらずオモチャではしゃぐ弟を横目に、騒ぎ立てるわけもなく昼食を作る姉と母、そんなBuffalo一家の変わらない日常を見ているようだった。 |
| 当たり前が一番難しいんだろう。自然体が一番不自然だったりする。不必要に作り出されたものが溢れたこの世で、何一つ欠くことのできない必要性は、自立した個々の立つべき場所をごく自然に、当たり前に理解し合ってるからなのだろうか...そんなサラッとした風が、結局最後まで吹き続けた。 |
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勿論、私は今日も、頭の中の耳栓を1つ見つけることすら忘れ、左から右へとスルスルこぼれていく音たちに「ありがとう、またいつか!」と手を振り、日常へと帰って行く。理不尽だが仕方ない。耳栓を探す余裕がある時ほど、結局は2つとも閉じちゃうことになるのだから... あっつ、そうそう、最後にひとつ。2度目のアンコールのエアーショーは圧巻!!今度は是非エアーショーツアーを(笑!! report by sora and photo by maikokko *なお、写真は8日に撮影された新宿リキッドルーム公演時のものを使用しています。あしからず。 |
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buffalo daughter http://www.buffalodaughter.com/ |
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