button Wilko Johnson @ Shibuya Club Quattro (27th Oct '03)
Guest : THE NEAT BEATS

トサカ


THE NEAT BEATS
 細身のスーツとトサカのお手本であるニートビーツが、ロックのお手本『GOOD OLD ROCK'N'ROLL』を鳴らしてみれば、あっという間に時計は逆回転、セルマーのアンプにふさわしいクラシックな音がこぼれてくる。潤んでいるというか、とろみがある。まるで一晩寝かせたカレーのような深みを感じながら、重心を低くして踊ったツイストはいつになくキレがいい。かなりの人にすり減ったラバーソールの裏側を見せつけてやった。
 決して広くはないステージではMr.PAN、Mr.ROYAL、Mr.LAWDYの三人のフロントマンが、すり足で右へ左へ移動していて「ロックにゃ踊りがつきもんや!」と言いはしないが明らかに主張していた。移動できないMr.SHEENはというと、腰の据わったタイトなドラミングと豊かな表情で補っていた。とっぽい歌詞はシラフじゃとても照れくさくてまともに聞けやしないが、

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ライブとなったら話は別だ。親しみやすさにとって変わって、大合唱となってしまう。オーディエンスの発火点は決して低くない。しかし、ロケットスタートが凄まじいから一瞬で到達し、ぶっちぎってしまう。それもこれも実力があってはじめて成立することなのだ。このパブ、クワトロ改め「59 BAR」にはすでに古臭いロックンロールの匂いが染みついていた。
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 ライブが楽しくてしょうがない。だから誘われればライブをやる。腹黒いイェスマンは数いれど、楽しさがにじみ出るイェスマンはブラックレザーシューズの四人組だけだ。その時々でライブの肌触りが違うから、数打っているからといって今行かないのは、まるで筋違いだ。息つぎのMCには時事ネタを盛り込んで笑いを狙う。今回は関西人らしく「阪神今頃どうなってんのやろ?」ときた。日本シリーズ第七戦が気になるご様子。だが、四人の気持ちは福岡に飛んではいない。これはライブを構成する一つのアクセントにすぎないことを皆がわかっているからこそ、一同大爆笑で受け入れられた。
neat  彼らにとってもウィルコは大きく、Mr.PANがはじめて発した言葉「ウィルコと(対バン)できて嬉しい」に表われたのは、純粋なロックンロール大好き少年の顔だった。最後の曲『YAH! YEH! YAH!』ではこんなことを歌っている。「チケットはすでに手に入れてる クールなあいつがオイラの街にやってきた(中略)そうさあんた達がお目当てなのさ」

 果たして「あんた達」が指すのは‥‥。


--->「撃たれて斬られて」Wilko Johnson

report by taiki and photo by saya38

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