the white stripes with whirlwind heat @ 難波HATCH (27th Oct '03)
黒いモノに挑む黄と赤のシンクロ 〜阪神タイガースとthe white stripes〜 part1
10月27日。この日の大阪ミナミは、どこか緊張感に満ちていた。そうプロ野球日本シリーズ第7戦。決着が着くまさにその日...しかも阪神タイガースvs福岡ダイエーホークス。折しも地元大阪のタイガースと南海時代元はこの地ミナミを本拠地としていたホークスの一戦である。この薄汚れた街は、様々な怨念や魂が入り混じってグッチャングッチャンなのだ。
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そんな日に、この会場に集まった観客たちは、何といじらしいのか...一人一人頭を撫でて回りたい気分だ!それほどまでに音楽が大好きなヤツらなのである。
期待で胸が膨らむばかりでやって来た私ではあるが、何ともこの会場の空気がとても余裕綽々で、リラックス空間となっている...何故だろうか?...そうだ!外国人の観客が多いのだ...お〜いここはどこだ?!アメリカか?いや紛れも無く日本!大阪なのだ!
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煙草をふかして、ライブ前の儀式である缶ビールを一杯...すると何かすっげ〜HAPPYな気分になってきて...これは観客がすでに創っているライブの空気に酔わされている...気持ちは準備万端なのである。
ステージの上では、the white stripesが登場!と思った一部の観客が歓声を上げた。がそれも一瞬でドヨ〜ンという空気に変わる。現われたのは、どこか貧相な3人の男であった。オープニングアクトのwhirlwind heat。「こいつらか!」実はこのバンドにかなり興味を持っていた私は、彼らのパフォーマンスを少しでも見落とすまい!と強い視線を彼らに向けた!「さ〜やってみな...」...
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それからのことは、はっきり憶えていない...あまりに楽しくて、最高で...Brad Holland(Ds)はスティックを折りながらもそのままがむしゃらにビートを刻み、Steve Damstra(B)はフラフラとステップを踏みながら弦を強く弾く、David Swanson(Vo)はクネクネとなんじゃそれ!ダンスをしながら時にはMoogを弾いているかと思いきや、ドラムスティックをBradから奪い自分の着ているTシャツに穴を開けて悦んでる...その疾走感あるステージは若さに溢れ圧巻の一言であった!ちなみに彼らのプロデューサーは、この日のメインアクト、the white stripesのJack White(Vo&G)その人である!
report by kami and photo by ikesan |
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