buttonLABCRY @ Shinsaibashi Quattro (24th Oct '03)

最もポピュラーで最もスタンダードな者達

LABCRY

 猫も夢を見るという。うちのは口をもごもごさせながら、ひと鳴き「にや」という。仰向けにつき出たお腹を上下させ、お魚くわえたどら猫、いや、家猫!なのだろう...

 ウッドベースが目に入り、これを持ち歩くのは大変なんだろうなと、見るたび何万回も思ったことを又今日も思う。私には学習能力が無いらしい。そういえば、お気に入りのTHE LIVING ENDもウッドベースだ。どっちがそれか分からなくなる彼の丸みに、何故かこの人は力持ちなのだろうと勝手に感心してしまう。ウッドベースは頼りになるパパ像である。
 話を戻そう。LABCRY=ゆらめき、と定義付けしたとする。ゆらめきを形に表すとき、幻想・幻・空想・陽炎・蜃気楼(皆同じか?)・青紫・ミラーボール...全てを組み合わせた時それは、夜な夜な私を翻弄する夢へと辿り着く。夢とは崩れた現実社会。様々なシーンが断片的にフラッシュバックし、異空間を瞬間移動出来る現存する唯一のタイムマシンである。本日の操縦桿を握るのはLABCRY。これが関空発ホノルル行きの便なら間違いなく私は搭乗拒否するだろう。なぜなら、スケジュール上、打ち上がらない打ち上げをここで決行してしまうSmile of Goldなテロリスト達だからである。

LABCRY
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 この国に住む新しい者にはバーチャルなものでしかない惨劇の赤、昔々体中に浴びた森林の緑、母体の振動を感じさせる深海の黒、どんなに手を伸ばしても届く事の無い空の青、ポップでストレートな全てを照らす太陽のオレンジ、果てしなく続く砂漠の白。どこをとっても現実で非現実のような、不安にも似た圧迫感がどこか懐かしい。
LABCRY
 「えー、今日はとても長くやるので、皆も立ってるのはしんどいだろうから、座っ て楽しんでいいから」座って揺らめけるナンバーを連続した後こう言い放ち、ポップ な情熱ナンバーへと流れていく。まったくもう...、どーやねん、ちゅう話である。

  掴み所の無い、しつこいようだが、全てにおいて背中合わせの、最もポピュラーで最も難解な中性区域に皆もぜひ足を踏み入れてほしい。

 α波で夢を見てしまう全ての人へ。創り飾られた夢社会から目覚めていただきたい。私の小さな願いである。


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